【馬乗り達人塾 番外編】14日阪神11R テーオードレフォン今回も逃げる

2024年4月14日 08:01

 土曜は阪神勤務。1R終了後、落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手の兄・藤岡佑介騎手が取材に対応してくれた。最初の質問。なんて切り出したらいいのか。未熟な31歳の記者には何も分からない。「全てをお答えすることは難しいと思います。可能な限りでお気持ちを聞かせください」。ジョッキーの顔を見て、スッと出た言葉だった。「まずは康太のことに関して、たくさんご心配してくださって、ありがとうございます。昨日(12日)、無事に家族で見送ることができて、僕も含めて家族も少しずつ気持ちの整理がついてきているので、時間はかかると思いますが前を向いて歩いていけると思っています」と兄・佑介。涙をこらえ、記者の目を真っすぐに見て話してくれた。重い言葉だった。

 これからは弟の思いも背負って生きていく。土曜阪神1Rがエールヴァーゲで5着、10Rがロードアラビアンで8着。この日、勝ち星こそ挙げられなかったが冷静な判断と最後まで諦めない姿勢を見て、少しホッとした自分がいた。

 阪神11R・アンタレスS。すんなり隊列が決まりそうな顔ぶれ。前有利とみた。本命◎はテーオードレフォン。前走・名古屋城Sは五分のスタートからハナを奪うと、そのまま後続を振り切り2馬身半差V。強かった。今回もハナ主張。逃げ切りで初タイトルをつかみ取る。単勝、馬連で相手はヴィクティファルス、スレイマン、ハギノアレグリアスへ。

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