【浜田の公式“券”解】京都11R テーオーロイヤルが悲願達成

2024年4月28日 08:00

 天皇賞・春は人気サイドから買うのが基本。グレード制導入の1984年以降、1番人気が【13・6・5・16】、2番人気が【13・4・6・17】でともに勝率32・5%。連対率、3着内率は1番人気が47・5%、60%、2番人気が42・5%、57・5%といずれも高水準。時にとてつもない荒れ方をするレースでもあるが、やはりごまかしが効かない距離。能力と適性を最重視して軸馬を選びたい。

 今年はドゥレッツァとテーオーロイヤルが上位人気の双璧。菊花賞馬=G1勝ちがある点で前者が格上とも言えるが、3000メートル以上ではその菊花賞1勝のみ。対して後者ロイヤルは既に3000メートル超で重賞3勝。2年前の天皇賞・春でも3着に好走している。当時、絶頂期だったタイトルホルダーにはちぎられたが、戦績的に同じく当時ピークにあったディープボンドとは1馬身差。4着以下は3馬身以上離しており、今回のメンバーなら長距離適性の点において一日の長がある。4歳秋以降、不振に陥り、骨折による長期休養も経験したが、近2戦は完全復活を感じさせる走りで連勝。上がりは近3戦連続で最速と、切れ味に凄みが増した。数少なくなった生粋のステイヤー。国内でG1を獲るなら、ここしかないという舞台で悲願達成だ。(14)から。

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