無敗で阪神JFを制し、桜花賞→NHKマイルCで連続2着のアスコリピチェーノを物差しとすれば、今年のオークスはやはり桜花賞組が優位とみる。勝ったステレンボッシュは文句なしの完璧な運び。ゆえに全てがスムーズすぎた感もある。対して僅差の2～4着馬は、道中でそれなりに不利を受けるシーンも見られた。逆転は可能とみてスウィープフィートを本命に推す。4着とはいえ勝ち馬とは0秒2差。上がり3F33秒0は勝ち馬を0秒4上回った。最後方追走から直線で内に切れ込んだものの、前が空かず進路を探しながらの競馬。結局最後は外を真っすぐ走った3着ライトバックの、さらに外に出さざるを得ない大きなロスが生じた。スムーズなら上位とはもっと接戦に持ち込めたと見ている。

　父スワーヴリチャードはジャパンCを勝ち、ダービーでも2着。母の父ディープスカイはダービー馬。祖母スイープトウショウもオークス2着。血統背景から東京2400メートルがマイナスになるとは思えない。課題の折り合いさえ克服できれば。そこは名手・武豊の腕に期待する。（13）から。