秋のGⅠ戦線へ注目の前哨戦「第70回オールカマー」。重賞2勝のレーベンスティールは3枠4番に入った。前走のエプソムCはメンバー最重量59キロをモノともせず、上がり3F33秒7の脚で直線鮮やかに突き抜けた。中山2200メートルは昨年のセントライト記念Vと同舞台で、秋のさらなる飛躍に向けて負けられないレースとなる。

　札幌記念3着ステラヴェローチェは3枠5番から。屈腱炎による長期休養を乗り越え、今年3月の大阪城Sで約2年半ぶりの勝利を果たした。ここで重賞勝利を飾り、完全復活をアピールしたい。

　函館記念4着からの巻き返しに燃えるサヴォーナは6枠11番。GⅡでは2着が2度あり、GⅠでも好走歴があるものの、いまだ重賞タイトルに手が届いていない。横山武との新コンビで初タイトル奪取に挑む。

　中の人注目は1枠1番のサリエラ。前走の天皇賞・春（12着）から一気の距離短縮となるが、国枝師は「このくらいの方が合っている」と心配はしていない。全姉のサラキアは5歳秋に本格化しエリザベス女王杯と有馬記念で連続2着。サリエラも晩成の血が騒ぐか。