占い師競馬会の実力派・順震さんが、東洋占術「周易」を用いてスプリンターズSを徹底鑑定。今回も馬番に対応する卦を抽出し、爻（こう）の動きや変化を加味して吉凶を読み解いた。

　昨年のスプリンターズSでは9番人気だったルガルを見事に的中させて反響を呼んだ順震さん。今年の推奨馬は以下の3頭だ。

（4）ママコチャ
（15）ルガル
（11）トウシンマカオ

　まず最も強い運気を示したのが（4）ママコチャ。「天火同人（てんかどうじん）」の上爻変が出現した。人との調和を意味する卦でありながら、上爻変ということで天を意味する「乾」の一番上に位置するため勢いがあり、「4が抜けています」という力強いサインが出たという。

　2番手に挙げた（15）ルガルには「地沢臨（ちたくりん）」の五爻変が出現し、「こちらも勢いがある」と高評価を下した。

　3頭目の（11）トウシンマカオに出たのは「乾為天（けんいてん）」の三爻変で、これは「天が二つあって走るという意味です」と解釈した。

　また、追加候補として挙げたのは以下の2頭だ。

（13）ジューンブレア
（16）ペアポルックス

　ジューンブレアには「火山旅（かざんりょ）」の五爻変、ペアポルックスは「天水訟（てんすいしょう）」の四爻変が出ており、いずれも「走る」や「勢い」を示すという。

　ちなみに、1番人気が予想される（7）サトノレーヴには「風山漸（ふうざんぜん）」が出ており、「ゆっくり走る」という意味を持つ卦が出たため、今回は推奨から外した。

　順震さんの勝負馬券は、3連単の（4）を1着固定にし、（11）（15）の2着・3着フォーメーションと3連複だ。「3〜5番人気あたりの中位人気からの波乱が想定されるのではないか」と占断。動きのある卦が示す激戦の行方は、秋の中山でどのような結末を迎えるのか見逃せない。（スポニチ競馬Web取材班・ヤスケン）