【ダービー】ジンクスを破れ(1)青葉賞勝ち馬アドミラブルの挑戦
2017年5月23日 10:30 「第84回東京優駿(日本ダービー)」(G1、芝2400メートル)が28日、東京競馬場10Rで行われる。1932年に創設され歴史を重ねてきた日本のダービーには多くのジンクスが存在する。
「青葉賞組は本番では勝てない」。競馬ファンに定着した“常識”をアドミラブルが覆すかもしれない。
アドミラブルは16年9月にデビューするも喘鳴症(ノド鳴り)の影響で9着大敗。術後復帰するまで半年を要したが、3月の未勝利戦を圧巻のパフォーマンスで制するとアザレア賞→青葉賞と3連勝でダービーに間に合った。
管理する音無師が「未勝利を勝った時に、3戦連続の中3週でダービーへ、というローテーションを決めた」と想定した通りの臨戦過程。03年ネオユニヴァース、15年ドゥラメンテとダービー2勝のM・デムーロは皐月賞2着のペルシアンナイトではなく、この馬をパートナーに選んだ。
重賞初挑戦となった青葉賞でデムーロは「ダービーの練習」と後方からの競馬を試した。それでもあっさり勝ってしまう圧倒的な能力を秘めた同馬が、長い歴史が作り出したジンクスをすんなりと破ってしまうかもしれない。
◇青葉賞勝ち馬のダービー 94年エアダブリン、02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイ、06年アドマイヤメイン、11年ウインバリアシオン、12年フェノーメノの6頭が2着も勝った馬はいない。近4年は着外が続いている。