【皐月賞】ジェネラーレ騎乗の田辺「本気の走り見せていない」
2018年4月12日 05:30 【インタビュールーム ウマい話あり】
――ジェネラーレウーノの最終追いの感触は?
田辺「調教でも競馬でもフワッとしたり、ブレーキをかけてしまう。難しいというより不思議な馬なんです。でも、最終追いでは割と素直に走り切ってくれた。何かするんじゃないかと思っていたが、普通に淡々とメニューをこなせた」
――前走時から着用しているチークピーシーズ(左右の視界を遮って集中力を高める頬当て)はどうか。
「いや、効いてません。悪い方には出ていないけど、ガラッと変わった感じもない」
――集中して走れたのは3カ月の休養効果では。
「抜け出して、1頭になった時に一生懸命走らない。そんな面がある馬だが、調教に関しては問題なかった」
――休養明けに不安も。
「動ける状態にはあると思うが、どのローテーションが良かったのかは結果が出るまで分からない。このローテがベストだと思いたい」
――初コンビの葉牡丹賞では逃げ切ったが、この時も気を抜いた?
「ずっと物見して、真面目に走らなかった。ゴールで(鼻差まで)詰め寄られたのは集中していなかったからだと思う」
――それでも2000メートル戦を2連勝。
「まだ本気の走りを見せていないので、どのぐらい能力があるのかつかめない。逆に言えば(未知の)可能性があるので楽しみ。どこまで伸びるか…」
――皐月賞でその答えがが出る。
「いや、これからだと思う。賞金を稼いでようやくG1に出られる馬になった段階。今までは遊んでいてもよかったが、ここからは真面目に走ってほしい」
――皐月賞はどう戦う?
「逃げたり、先行したりして勝ってきたが、調教では後ろから前の馬をかわすメニュー。最後まで目標がある方が動くし、特に前々で粘らせる必要もない。スタートが上手で好位を取れるが、流れによっていろいろと対応できる。作戦は週末、雨予報なので馬場状態を踏まえて考えたい」
――道悪経験はない。
「道悪の方がむしろ楽しみ。速い時計が出るパンパンの良馬場よりも時計がかかる方がプラスだと思う」
――ダノンプレミアムが回避。一転して混戦模様。
「(僕の馬が)断然の1番人気になっちゃいますか(笑い)。でも、新聞の予想欄にあまり印が付いてないですね」
――不満?
「大不満です。注意マークがいっぱい欲しかった(笑い)。背中がいい馬だし、伸びしろが十分にあるので楽しみです」
――枠順の希望は。
「予報通りに降雨なら、悪い馬場(内側)からスタートしたくない。真ん中からやや外めが欲しい。12番か10番。(ゲート後入れの)偶数に越したことはない。人馬共に集中して臨みたい」
◆田辺 裕信(たなべ・ひろのぶ)1984年(昭59)2月12日生まれ、福島県二本松市出身の34歳。02年デビュー。JRA通算740勝、重賞26勝(11日現在)。G1は14年フェブラリーS(コパノリッキー)、16年安田記念(ロゴタイプ)。