【YJS】菜七子 門別初勝利ならず…大観衆も残念7着7着

2018年8月24日 05:30

10RヤングジョッキーズTRで、3番ワカクイーンに騎乗する菜七子目当てにパドックにはファンが殺到(撮影・高橋茂夫)

 門別初見参となった菜七子。レースは悔しい結果に終わった。

 「広くて乗りやすいコースだけど、その分、前に行ければいいわけじゃなく差しも決まる。考えなきゃいけない難しさがある」

 10Rは4番人気ワカクイーン、12Rは5番人気セミプレナでいずれも7着。2鞍とも好スタートを決めたものの、直線で伸びきれないもどかしさを募らせた。

 ただ、2年連続のファイナルラウンド進出へ夢が途切れたわけではない。加えて、レース前に「初めてなのでいろいろ勉強して臨みたい」と貪欲に話していた菜七子にとって、苦い経験もまた門別で再騎乗する際の収穫だ。多くのファンも駆けつけ、「たくさんの声援が聞こえてうれしかった。また機会があればぜひ乗りたい。1着を目指して頑張りたい」と感謝の笑顔を浮かべた。

 20日の帯広競馬場での「ばんえい競馬」初参戦に始まった北海道滞在を終えた菜七子は「新潟でも頑張りたい」と、その視線は早くも次の舞台へ。今週末は新潟競馬場で土曜6鞍、日曜6鞍の計12鞍に騎乗し、新記録となる女性騎手のJRA通算最多勝利35勝目に挑む。

 ▼ヤングジョッキーズシリーズ(YJS) 見習騎手の技術向上や注目度アップなどを目的に、昨年創設されたシリーズ。参加資格は各主催が定める減量特典のある見習騎手。東日本、西日本地区に分けられ、全国の地方競馬場(大井を除く)で行われるトライアルラウンドでポイントを競う。トライアルの成績上位騎手(中央、地方各7人)は年末のファイナルラウンド(今年は12月27日=大井、28日=中山)に進出できる。

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