【関屋記念】ケイデンスコール 得意左回りのマイル戦へ迫力満点坂路で単走追い

2019年8月7日 19:11

坂路を駆け上がるケイデンスコール (撮影・亀井 直樹)

 圧巻の加速力をみせた。唯一の3歳ケイデンスコールは坂路で単走追い。最初の1Fを16秒3でゆったり入ると14秒8、13秒3と持ったままの手応えでペースを上げていく。駆け上がってくる姿は迫力満点だ。さらに勢いをつけ、ラスト1Fは12秒0でフィニッシュ(全体4Fは56秒4)。見届けた安田隆師も満足げだ。

 「先週しっかりやっている(CWコースで6F82秒0)し、サッと流す程度。(新潟への)輸送もあるので、これで十分だと思う」
 春のNHKマイルCは惜しくも2着。14番人気の低評価ながら、ゴール前は外からアドマイヤマーズを追い詰めた。指揮官は「直線は一瞬、夢をみたね」と悔しそうに振り返る。その後は放牧を挟み、ここ目標にじっくり乗り込んできた。

 左回りのマイル戦は【2200】とパーフェクト連対中。上がり3Fは全てメンバー最速をマークしている。特に、新潟は昨夏に未勝利→新潟2歳Sを連勝。「成績をみても左回りがいいし、オーナーと相談して相性のいい夏の新潟に使うことに。また新潟で頑張ってほしいね」と意気込む。

 かつてトレーナーが管理したロードカナロアの産駒で「素質はすごくいいモノを持っている」と評価する逸材。「まだトモの緩さはあるが、デビュー当初より馬はしっかりしている。成長の余地もあるし、まだまだ立派になりそう」と今後の活躍にも期待を寄せる。

 サマーマイルシリーズ初戦の中京記念は、NHKマイルCで負かした同世代の3歳馬がワンツー(1着グルーヴィット、2着クリノガウディー)を飾った。指揮官は「古馬との対戦になるが、G1で2着にきた実績を生かしたい。ジョッキーに任せているし、勝つレースをしたいです」とコンビ継続の石橋に託した。1年ぶりの新潟凱旋。重賞タイトルを手にした1年前から、さらにパワーアップした姿をみせつける。(寺下 厚司)

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2019年8月7日のニュース