【京都金杯】8歳アポジーが淀で大逃げ 堀井師「故郷に錦」チャンス

2020年1月3日 05:30

 【東西ドキュメント・美浦=2日】競馬にシーズンオフはない。元日だけ全休で2日は早くも仕事始め。特に年始行事もなく、普段通りに調教が始まるのが美浦の近年のパターン。正月気分は既に吹き飛んでいる小田に「哲ちゃん、今年もよろしく」と背後から声がかかった。スポニチ賞京都金杯に明け8歳の古豪マルターズアポジーを送り込む堀井師だ。

 12月31日に最終追いは完了済み。Wコースで5F66秒0~1F12秒1(強め)。「いい動きだったよ。スワンS(11着)は好位からでも頑張ったし1F延びて自分の競馬ができれば。ハンデも少し楽になった」。重賞3勝の実力派。G3ハンデ戦では一時期58キロを背負ったことを考えれば、負担は軽減した。舞台の京都競馬場は今年11月から23年3月まで長い改築工事に入る。22年2月で定年を迎える堀井師は京都出身。子供の頃から慣れ親しんだ京都に管理馬を送り込めるのも10月限り。「故郷に錦?そうなってくれれば…ね」と京都重賞初Vへの思いを込めた。逃げる、逃げる、マルターズアポジー!!原点回帰の場内実況を小田は願わずにいられなかった。

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2020年1月3日のニュース