ケンタッキーダービー覇者メディーナスピリット 再び禁止薬物陽性で失格へ

2021年6月3日 01:06

第147回ケンタッキーダービーを制したメディーナスピリット(AP)

 5月1日にあった米国クラシック3冠初戦のケンタッキーダービーを制した後、禁止薬物検査で陽性反応を示し、ステロイド抗炎症薬のベタメタゾンが検出されたメディーナスピリット(牡3=バファート、父プロトニコ)は別のサンプルで改めて検査を受けた結果、再び陽性反応を示した。米紙ニューヨークタイムズや英国のアットザレーシズ、レーシングポストが伝えた。

 バファート師は皮膚炎の治療薬にベタメタゾンが含まれていたと主張。潔白を訴えていた。3冠第2ラウンドのプリークネスS(5月15日)は再検査を経てメリーランド州競馬委員会とメリーランドジョッキークラブから出走を許可され、3着だったが3冠最終戦のベルモントS(6月5日)を控え、ニューヨーク州競馬協会はバファート師の管理馬の出走を一時停止した。

 今後、失格になる見込みで今年、第147回を迎えたケンタッキーダービーにおいて薬物検査での失格は1968年に1位入線を果たしたダンサーズイメージ以来、53年ぶり2頭目。その際は2位入線のマンダルーン(牡3=コックス、父イントゥミスチーフ)が繰り上がりで1着となる。

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