【安田記念】ラウダシオン 夏バテ知らず!気温上昇大歓迎 府中は連対率100%
2021年6月2日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=1日】“水を得た魚”の例えがある。東京競馬場でのラウダシオンがまさにそれ。他場【2・1・2・3】に対して、東京は【3・1・0・0】と不発がない。前走の京王杯SCも着差は首ながら、内容は完勝だった。500キロを超すつくりの大きな馬。伸び伸びと走れる広いコースがいいのだろう。
火曜朝、穴馬探しに奔走するオサムの前に悠然とした表情のラウダシオンが現れた。レースで見せる気迫はどこへ。落ち着き払った姿が印象的だ。そう、普段は極めてもの静かな馬なのだ。斉藤崇師は言う。
「勝った後は1週間だけですが放牧に出してリラックス。先週金曜にジョッキー(M・デムーロ)でやりましたが、きっちり動けていましたね」
京王杯から中2週というタイトなローテにもかかわらずノーザンファームしがらきに短期放牧。これが重要なのだ。ともすれば煮詰まってしまう馬には気持ちの切り替えが必要になる。
今回は引き続き相性のいい東京。加えて気温上昇がこの馬にはプラスだという。昨年秋に富士Sで2着して以降、マイルCS15着、高松宮記念14着と秋冬は人気を裏切る大敗が続いた。
「硬くなりやすいので暖かい時季がいいんでしょうね。それに東京の広いコーナーがこの馬にはいいんだと思います」
湿度が高い梅雨時は意外に夏バテする馬も多いというが、ラウダシオンは心配無用だ。気温上昇大歓迎。名牝グランアレグリアには正攻法で挑むのみ。