【オグリの孫がデビュー(2)】レディアイコの生産者・佐藤牧場もエール「いずれは繁殖にできれば」
2021年6月17日 16:44 “オグリキャップの孫”レディアイコは北海道新冠町の佐藤牧場で生まれた。創業70年の老舗。古くは93年のデイリー杯3歳Sを制したボディーガード、最近では“岩手の雄”エンパイアペガサスを送り出している。
佐藤牧場では“商業ベース”では馬産地で忘れ去られた存在となっているオグリキャップの血を、強い意志でつないできた。1戦0勝だったオグリの最後の産駒ミンナノアイドルを繁殖牝馬として導入。その血を後世につなげることを決めた。その理由はシンプル。「オグリキャップのファンなんです。あれだけの馬の血をつなげることで、ファンの人たちに喜んでもらいたいんです」と熱い思いを口にする。
受胎はしても死産が多く、なかなか子宝に恵まれないミンナノアイドル。しかし今春はレディアイコ以来、3年ぶりの産駒となる父コパノリッキーの牝馬を生んだ。
「アイコにようやくできた妹です。アイコもこの子も、繁殖にできればと思っています」
いずれは母と姉と同じく、オグリの血をつなぐ重責を担った妹だが、まずは元気に育ってくれることが携わる全ての人の願いだ。デビューは早ければ2年後の夏。その時を心待ちにしたい。