【ラジオNIKKEI賞】リッケンバッカー 末脚切れ切れ!12秒5からラスト12秒1
2021年7月1日 05:30 坂路で切れ味を磨いた。リッケンバッカーは開門直後に姿を見せた。同日の福島5R(芝1800メートル)でデビュー予定の新馬、ヴァランシエンヌとの併せ馬。ブレのないフォームで、真一文字に駆け上がっていく。少しずつ僚馬に馬体を寄せ、ピッチを上げていく。ラスト2Fは12秒5→12秒1と加速。4F54秒3、半馬身先着でフィニッシュした。騎乗した余田助手が手応えを告げる。
「併せた馬とはしまいの時計は一緒でしたけど、かわした感じがありました。動きは良かったですね。いつも乗っていますけど、短期放牧を挟んでここまで順調に週1本ペースで追い切りをしています」
坂路での追い切りは今回が4本目。ラスト1Fの数字を書き並べると12秒1、12秒1、12秒0、12秒1。しまい重点とはいえ、精密機械のように的確に脚を伸ばしてきた。小回りコースでうまくさばければ、楽しみはある。
「また幸さんが乗ってくれるのは大きいですね。小回りはやってみないと分からないけど、不器用なタイプではない。こなしてくれると思います」
幸とコンビを組んだ前々走のアーリントンCは重馬場で2着、多少は馬場が渋っても大丈夫だ。西村厩舎は昨年の福島牝馬SをフェアリーポルカでV。今年もいざ、みちのくへ。研ぎ澄まされた末脚で重賞初Vをもぎ取る。