【中京記念】ロータスランド 馬なりで余裕たっぷり!辻野師「ハジける準備できた」

2021年7月15日 05:30

<中京記念>坂路で追い切るロータスランド(撮影・亀井 直樹)

 小倉で行う「第69回中京記念」追い切りではロータスランド(牝4=辻野)に注目。3連勝を飾った裏には蹄鉄の変更という陣営の工夫があった。

 夏は格より勢い。ロータスランドは前走・米子Sを格上挑戦で快勝。3連勝を決め、視界が一気に広がった。サマーマイルシリーズ連勝へ、今度は重賞獲りにターゲット。夏の中3週でも元気いっぱいだ。坂路の最終追いは馬なりで余裕たっぷり。ブレのないフォームで4F55秒4~1F12秒6。時計自体は平凡だが、1週前の坂路4F52秒4~1F11秒5が秀逸だった。ラストのタイムはなかなかお目にかかれるものではない。辻野師が切り出す。

 「1週前は最後で仕掛けてもらったけど、いい時計が出てビックリ。短期放牧で緩んだネジを締める意味でも、意図した調教ができました。今週は気温も上がって輸送もありますし、整える程度。レースでハジける準備はできたと思います」

 進撃の陰に工夫あり。ロータスランドは角居厩舎の解散により、3月に転厩してきた。同厩舎で研さんを積んできた辻野師。右前脚のツメに不安を抱えており、蹄鉄を替えた。それが大きな効果を生んだ。

 「四分の三(しぶんのさん)蹄鉄というものなんですけど、これに替えて歩様が劇的に良くなりました。過重の負担なく走れます。ストレスがなくなりましたし、その効果もあって毛ヅヤも良くなりました」

 転厩後は1勝クラスからポンポンと3連勝。結果として実を結んだ。コーナー4つは初めてとなるが、先行できるし、競馬センスのある馬。うまくこなしてくれるだろう。「もともと期待が高かったですし、ようやく素質が開花してくれました」。もう止まらない。3月開業の気鋭ステーブルが重賞初Vへ。夏の小倉で大きな一歩をしるす。

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