【東海S】サンライズホープ 逆襲の日は昇る!CW6F81秒7、鞍上の幸も好感触「息遣いはいい」

2022年1月20日 05:30

幸を背にCWコースにて併せ馬で追い切るサンライズホープ(右)(撮影・亀井 直樹)

 中京日曜メインの「第39回東海S」追い切りは19日行われ、前走チャンピオンズC15着から逆襲を狙うサンライズホープ(牡5=羽月)がCWコースでパワフルな脚さばきを見せた。

 軽く500キロを超える馬体を弾ませ、力強く駆け抜けた。サンライズホープは角馬場で体をほぐしてから幸を背にCWコースへ。ナムラショウグン(5歳1勝クラス)を6馬身追走でスタート。前半ピッタリ折り合って徐々に差を縮めていく。直線入り口で馬体を合わせ、ギアチェンジ。ラスト1F手前で抜け出すと、そこからさらに加速した。6F81秒7~1F12秒0で6馬身先着。開門からしばらく時間がたち、馬場が荒れだした点を考慮すれば時計的にも、よく動けている。幸が好感触を伝えた。

 「早めに抜け出して気を抜くところがあったが動きは良かった。実戦ではブリンカーを着けるので心配ない。息遣いはいい。前走は体が増えていたけど重い感じはしなかったです」

 鞍上と同じく稽古を見守った山下助手も納得の表情。「フワッとしたようだけど、しっかり動けていたと思う。息の入りも凄くいい」とうなずいた。

 前走・チャンピオンズCは1000メートル通過が61秒4と一流の古馬がそろうG1にしては落ち着いた流れ。道中3番手と絶好のポジションをキープしながら、しまいの伸びを欠いて15着に敗れた。「前走は挟まれ、やる気をなくして最後はやめてしまった」と悔しそう。14キロ増えていた554キロの体重も想定外だったか。「急激に体が増えてシルエット的に余裕があった」。あの敗戦を踏まえ、この中間は「しっかり乗り込んで走りと体がフィットした」と積み重ねた稽古の成果を強調する。昨夏の三宮S、秋のシリウスSをモノにしたように本来、中京は得意。悪い流れは今年初戦のここで断ち切りたい。

 山下助手にとって東海Sは縁があるG2だ。かつて担当していたワンダースピードが3年連続出走(07年2着、08年4着)して09年に勝利。「当時は距離が2300メートル(施行時期も5月)だったけどね。ホープは成長しているし、この条件も合っている。賞金を加算したい」と意気込んだ。羽月厩舎の創成期を支えた先輩の背中を追いかけ、中京の名物レースを飛躍への足がかりにする。

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