【弥生賞】アスクビクターモア来る!中山2000V×レース冠産駒

2022年3月1日 05:30

アスクビクターモア(撮影・西川祐介)

 過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は皐月賞トライアル「弥生賞ディープインパクト記念」を分析。本番に直結する重要ステップを制するのはどの馬か?

 若駒Sからの直行組と平場1勝クラスVから昇級組が2勝ずつ。全体では前走で重賞を経験していた馬が好成績を挙げているが、優勝馬という視点からは注目すべき傾向だ。特に若駒Sからの直行組は連対率100%で全て関西馬。一方、昇級で連勝した2頭は13年カミノタサハラと20年サトノフラッグで関東馬。いずれも芝2000メートルでV、中山芝2000メートルに出走経験があった。

 優勝馬10頭のうち7頭が中山芝、もしくは芝2000メートルのどちらかで白星をマークしていた。19年Vメイショウテンゲンは中山未出走で、芝2000メートルでは3着の好走歴。ここが最低条件か。残る2頭、15年サトノクラウンと18年ダノンプレミアムは中山、距離共に未経験でV。ただ、この2頭は出走時点で無敗の重賞ウイナーだった。

 20年からレース名にディープインパクトの名が冠されたが、産駒の成績も独壇場。過去10年で6勝、2着1回。16~20年は5連勝を飾った。産駒の出走がなかった昨年を除き、3着以内の馬券圏内を外したのは15年のみ。このレースを予想する上では外せない存在だ。

 唯一登録してきたディープ産駒アスクビクターモアを指名。平場1勝クラスからの昇級だが、その前走Vが中山2000メートルなら条件項目をクリア。通算【2・0・2・0】と成績も安定。3着の2戦も勝ち馬はジオグリフとドウデュース。レベルは相当高い。そのドウデュースは中山&距離未経験ながら3戦無敗の重賞ウイナー。ハーツクライ産駒は未勝利だが、2着は4回あり連対率ではディープを上回る。こちらも軽くは扱えない。相性抜群の若駒Sからはリューベックが参戦するが、今年は従来の京都ではなく左回り中京で開催された点がどう出るか。

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2022年3月1日のニュース