【桜花賞】武豊ウォーターナビレラが波乱起こす 名手×欠点少ない乙女=高配お宝

2022年4月5日 05:30

データが導き出した本命はウォーターナビレラ

 過去10年の傾向から好走馬を探し出す「G1データMAX」。先週の大阪杯は推奨したレイパパレが3番人気で2着に入った。さて今週の「第82回桜花賞」は昨年の2歳女王サークルオブライフとチューリップ賞の覇者ナミュールの2強ムードが漂うがデータ分析の結果、高配が見込める“お宝ホース”を発見した。

 (1)ローテ 最重要トライアル、チューリップ賞組は18年のG2昇格前を含め【5・7・6・29】で最多5勝。3着以内の18頭のうち、6番人気以下が6頭と3分の1を占める。チューリップ賞の着順は気にしなくていい。阪神JF組は【1・2・0・2】で馬券に絡んだ3頭は阪神JFで1着か2着。直行ローテのラブリイユアアイズは阪神JF2着でクリアしている。

 フィリーズレビュー組は【1・0・2・49】、クイーンC組も【0・1・1・16】と振るわない。12年2着ヴィルシーナ、19年3着クロノジェネシスはクイーンCを勝っていた。1勝クラス組は【0・0・0・2】で、オープン特別組も【1・0・0・34】と苦戦。唯一の勝ち馬はエルフィンS勝ちから直行の20年3冠牝馬デアリングタクトだ。

 (2)体重 17年レーヌミノルから5年連続で460~479キロの馬がV。過去10年、最多7勝を挙げる。昨年は1着ソダシ、2着サトノレイナスがワンツーフィニッシュを決めた。480~499キロも【2・3・2・9】で連対率31%、複勝率44%。昨年8番人気3着ファインルージュが該当する。

 459キロ以下は【1・6・6・96】で馬券に絡んではいるが勝ち切っていない。勝ったのは12年ジェンティルドンナのみ。500キロ以上は6頭で3着以内なし。16年1番人気メジャーエンブレムは4着に敗れた。今年の出走馬で前走500キロ超えはアネモネS2着ラズベリームース。460~499キロがベターだ。

 (3)東西比較 3着以内の30頭のうち、21頭が関西馬で20年デアリングタクト、21年ソダシと連勝中。1~5番人気に限れば【6・7・2・19】で連対率38%、複勝率44%。信頼度が高まる。一方、10番人気以下は【0・0・1・58】で13年プリンセスジャックの3着があるだけ。無理に人気薄を狙わなくていい。関西馬全体だと【7・9・5・93】で連対率14%、複勝率18%、関東馬は【3・1・5・55】で同6%、14%。18年1着アーモンドアイ、19年1着グランアレグリアと近年、東の名牝が出てきたが数字の比較では関西が優勢だ。

 (4)生産者 ノーザンファーム生産馬は14年1着ハープスター以降、8年連続で2着以内に好走している。12年、18年、21年は1~3着を独占した。16年1着ジュエラーを出した社台ファーム生産馬は【1・2・4・19】で複勝率は27%だが、17年3着ソウルスターリングを最後に馬券圏内からは遠ざかっている。 

 《結論》高松宮記念、大阪杯と波乱が続く。チューリップ賞5着の関西馬ウォーターナビレラを狙おう。ローテ、前走の体重(478キロ)、所属をクリア。チューリップ賞で先着されたメンバーと比較してもマイナス材料が少ない存在だ。鞍上の武豊は大阪杯で7番人気アリーヴォを3着に導いた。今週も名手の手綱さばきに期待したい。

 阪神JFの勝ち馬サークルオブライフが対抗。管理する国枝師は18年1着アーモンドアイ、昨年はサトノレイナスが2着に入った。チューリップ賞は3着に負けたが、本番はキッチリ仕上げてくる。あとデビュー2連勝でクイーンCを制したプレサージュリフト、阪神JF2着から直行のラブリイユアアイズ。1番人気濃厚ナミュールは前走430キロの体重がマイナス材料。押さえにとどめた。(データ班)

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