【中山GJ】絶対王者オジュウチョウサン 得意中山で11歳の快挙狙う
2022年4月15日 05:30 記録的快走へ!!障害の絶対王者オジュウチョウサンが7年連続で中山グランドジャンプに挑む。今年初戦の前走・阪神スプリングJは3着だったが、ルーティンに怠りはない。競馬開催日の日曜10日も主戦・石神が追い切りの手綱を取った。水曜13日の最終追いはWコースで5F66秒5~1F11秒4(馬なり)。レースが近いのを悟っているのか。ラストの直線で、グ~ンと伸びた。11歳とは思えない躍動感だ。
石神は「当該週のいつものメニューをこなして、息は前走より良くなっている。金曜に中山に行って、いつも通りグランドJの第1障害をスクーリングで跳ばします。前走は2キロ重かったし、同じ重量なら勝っていたと思う。この舞台なら、負けられないという思いがある」と力を込める。
そう、起伏の激しいホーム中山の障害といえば、オジュウの庭だ。2走前の中山大障害は3馬身差の圧勝劇。向正面で早々に先頭に躍り出て、執拗(しつよう)にマークするブラゾンダムールを力任せにシャットアウトした。中山の障害GIはグランドJ5勝、大障害3勝の計8勝。石神は「こんなに長い期間一線級で戦える馬はいない。エコな跳び方というか、体の柔軟性が凄い。股関節と体の使い方が他の馬よりも明らかに柔らかいので跳んだ時の衝撃が逃げるんだと思います」と類いまれな身体能力を称賛する。
11歳以上の馬がJRA重賞を勝てば、11&12歳時に中山グランドJ(06、07年=同馬は10歳時の05年も含めて3連覇)を制したオーストラリア馬カラジ以来。JRA所属馬としては史上初の快挙を目指す。