【エリザベス女王杯】まとめて差し切る良血ジェラルディーナVS押し切る関東馬ウインマリリン
2022年11月12日 05:20 G1企画「展開王」の「第47回エリザベス女王杯」は昨年、10番人気のアカイイトに◎を打ち、ビッグ配当を的中した大阪・田村記者と岡本記者がそろって登場。田村記者は今年も差し決着になると予想して良血ジェラルディーナに◎。一方、岡本記者は前残りを予想。栗東滞在の関東馬ウインマリリンで勝負だ。
出走メンバーで唯一の逃げ馬ローザノワールが1枠2番。展開を予想しやすい並びになった。好位グループはウイン3頭に加え、今年の秋華賞馬スタニングローズあたりか。一見、スローに思える顔ぶれだがそこは違う。ローザノワールは初速がそこまで速くないタイプ。序盤から気合をつけてハナを奪い、自分の形に持ち込むことが予想され、自然と平均、もしくはハイペース寄りの流れになる。
天皇賞・秋で大逃げを打ったパンサラッサ…まではならなくても、道中は縦長の展開。前を捉えようと各馬の仕掛けが早くなる。昨年覇者アカイイトが3角過ぎから一気に進出し、先行勢にとっては厳しい流れ。ゴール前は差し~追い込み馬が急接近だ。
本命馬の発表を前に阪神開催の過去2年を振り返る。20年はラッキーライラックが中団待機から4角手前で一気にポジションを押し上げ、鮮やかな差し切り。昨年も同じような展開でアカイイトがV。2年連続で差し決着となった。勝ち馬の共通点は8枠。外め追走で常に動けるポジション取りが大事。◎ジェラルディーナに迷いはなかった。
ここ5走は上がり3F最速が4回、2位が1回と決め手は上位。前走・オールカマーでは牡馬を下し、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。昨夏の小倉で連勝を飾ったように機動力も大きな強み。G17勝馬ジェンティルドンナを母に持つ超良血が4歳秋を迎え、充実期に入った。悲願のG1制覇へ、中団の外めから先行勢をまとめて差し切る。 (田村 達人)
昨年は先行力ある人気2頭(レイパパレ=6着、アカイトリノムスメ=7着)が消耗戦に巻き込まれるとみて差し馬アカイイトに◎を打った。今年は?キーホースはスタニングローズだ。自身は先行力があるが、ライバルはデアリングタクト、ジェラルディーナ、ナミュール…。後ろの馬が怖いはず。秋華賞より追い出しを我慢すれば、利を得るのは前の組。◎ウインマリリンの押し切りだ。
逃げるローザノワールが芝で馬券に絡んだ2走はともに1800メートル戦で1000メートル通過が60秒以上。決して飛ばすタイプではなく、これに続くのはマリリンと同馬主のウインキートス、ウインマイティー。もちろんやり合うことはない。今年3戦でジャックドール、パンサラッサの逃げを追いかけてきたマリリンなら「あれ、こんなに楽でいいの?」と感じるに違いない。栗東滞在で気配も上々。今年も波乱だ!(13)から。 (岡本 草太)