【香港カップ】1着ロマンチックウォリアー 4馬身半差完勝「一流の馬に必要なものが全て備わっている」

2022年12月12日 05:17

 香港のロマンチックウォリアーが道中5番手から鋭く脚を伸ばし、2着ダノンザキッドに4馬身半差をつけて遠征組を完封。4月クイーンエリザベス2世Cを含む4連勝で2度目のG1制覇を飾った。マクドナルドは「こんなに離して勝てるとはね。一流の馬に必要なものが全て備わっている」と絶賛した。

 《2着ダノンザキッド しっかり伸びた》6番人気ダノンザキッドはスタートで後手に回ったが押して中団につけた。北村友は「日本と違った環境の中、ゲートを出て少し力みは見られたけど、ペースの流れたところでも周りに惑わされず、自分のペースでロスなく立ち回ることを心がけました」と振り返る。4角手前から進出すると馬群の間からスルスル脚を伸ばし、日本馬最先着の2着。「マイルCS(2着)と同様、馬群の間を割って伸びてくれた。勝ち馬は強かったがダノンザキッド自身もよく頑張ってくれました」と胸を張った。

 《6着ジオグリフ インで包まれて》今年の皐月賞馬ジオグリフは6着。インで包まれると進路探しに苦戦。最後はじわじわと脚を伸ばしたが、上位勢との差を詰めることはできなかった。木村師は「初めて経験する環境の変化による戸惑いで、いつもとは違って元気がなかった中で、日ごとに回復を見せ、こちらの環境に慣れてくれました。今日の午後になってようやく体調が整い、競馬に使うことができました。そうした彼の頑張りに敬意を表したいと思います」と話した。

 《7着ジャックドール ユタカもガックリ》行き脚がつかず、中団インを追走したジャックドールは伸びあぐねて7着。武豊は「ゲートでイレ込んで取りたいポジションが取れませんでした。道中は良かったですが直線では反応がありませんでした」と肩を落とす。藤岡師は「いつもの競馬にならなかったのが一番の敗因。リベンジしたい気持ちはある」と気持ちを切り替え、前を向いた。

 《9着レイパパレ 直線伸び欠いた》…レイパパレは好位3番手インで脚をため、余力たっぷりで直線に入ったが伸びを欠いて9着。21年大阪杯以来のG1勝利はならなかった。モレイラは「ベストな走りができませんでした。優勝馬はとても強かったです」と振り返る。高野師は「4コーナーの手応えからするともう少し伸びてくれると思ったのですが、他馬の方が上回った感じです」と語った。

 《10着パンサラッサ ハナ主張も無念》快速馬パンサラッサはスタート後から押してハナを主張したが4角手前で手応えが薄れ、10着に敗れた。吉田豊は「スタートはあまり良くなかったですが、1コーナーから(ハナに)行けました。そこからはもっとこの馬らしく、ハミを取って行けるかと思いましたが、取って行けませんでした」と悔しい表情を浮かべた。









特集

2022年12月12日のニュース