【川崎記念】ウシュバテソーロ 4連勝戴冠!東京大賞典に続き新たな勲章

2023年2月2日 05:00

<川崎記念>川崎記念を制したウシュバテソーロ(右)(撮影・木村 揚輔) 

 23年最初のJpn1「第72回川崎記念」が1日、川崎競馬場で行われ、2番人気の中央馬ウシュバテソーロ(牡6=高木)が快勝。昨年暮れのG1・東京大賞典に続く地方ダート最高峰レースを制した。

 序盤は中団追走。徐々にポジションを上げ、最終4角は最内を回って一気に先頭へ。最後は1番人気テーオーケインズとの一騎打ち。外から迫られたが、半馬身差で抑え込んだ。

 好騎乗の横山和は「今年最初のG1(Jpn1)を勝ててうれしい。この馬といろんな競馬をさせてもらう中で、小回りがどうかと思っていたが、しっかりこなしてくれた。この先に向けて自信になった」と笑顔で振り返った。高木師は「内に入って窮屈かなと思ったが、和生がうまく誘導してくれた。タイトな競馬も経験していたので、ジョッキーも自信があったのでしょう」と鞍上を称えた。

 昨春に芝から路線変更し、これでダートは6戦5勝。10月のブラジルCから4連勝の快進撃だ。高木師は「暮れに東京大賞典を勝って、もう1つタイトルを獲りたいと思っていたので良かった。いい感じに力をつけている。ますます活躍できるかなと思っている」と、進化し続ける愛馬に目を細めた。

 ダート王者テーオーケインズとの直接対決も制し、次はいよいよ世界挑戦が視野に入る。今後について師は「馬の状態次第だが、ドバイ(ワールドC=3月25日、メイダン競馬場)に登録した。選出されたら選択肢として考えたい」と、海外遠征に意欲を示した。6歳、遅咲きの砂王は、新たな勲章を求め海を渡る。

 ◆ウシュバテソーロ 父オルフェーヴル 母ミルフィアタッチ(母の父キングカメハメハ) 牡6歳 美浦・高木登厩舎 馬主・了徳寺健二ホールディングス 生産者・北海道新ひだか町の千代田牧場 戦績28戦8勝(南関東2戦2勝) 総獲得賞金2億9988万4000円 馬名の由来は、コーカサス山脈にある標高4710メートルの山+冠名。

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