【共同通信杯】レイベリング 鮮烈Vデビュー飾った東京で鬼脚うなる

2023年2月7日 05:30

今年初戦に向けて順調な調整を続けるレイベリング

 数あるクラシックのステップレースでも、過去10年勝ち馬の6頭がのちにG1馬(海外含む)となった「第57回共同通信杯」は、最大の登竜門。今週日曜の東京メイン競走で行われる。現状あいまいな牡馬クラシック勢力図が、ここではっきりするはず。2戦目で朝日杯FS3着に健闘したレイベリングは計り知れない能力を秘めたフランケル産駒。ウインカーネリアンで東京新聞杯を制した鹿戸厩舎が、京都記念のエフフォーリアも含めて冬の大攻勢をかけてきた。

 夢の舞台へ。レイベリングが大切な今年初戦を迎える。昨年11月の東京新馬戦(芝1600メートル)を3F33秒1の強じんな末脚で鮮烈デビューVを飾ると、朝日杯FSに勇躍挑んだ。中2週に加え、初の阪神への長距離輸送。新馬V直後にもかかわらず、3番人気の熱い支持を集めた。5番手から粘り強く伸びたが、首+首差の3着惜敗だった。

 鹿戸師は「まだ2戦目でレース経験も少なかったし、厳しい流れの中でよく頑張った。1、2着の馬(ドルチェモア、ダノンタッチダウン)は強かったです。それでも食らいついていたし、能力の高さを改めて確認できた」と敗戦の中にも確かな収穫を得ている。

 その後はビッグレッドファーム鉾田(茨城)でミニ充電。1月23日に美浦に帰厩して備えた。1週前の1日はWコースで併せ馬で6F85秒6~1F11秒8(馬なり)。余力十分に雄大な脚さばきで豪快に伸びた。指揮官は「調教は元々動くけど、いい動きしてますね。体は減りやすいタイプなので、そのあたりは注意して順調にきています」と順調な過程に目を細める。

 父フランケルは生涯成績14戦14勝、G19勝を誇った英国の至宝。日本では17年オークス馬ソウルスターリングや20年朝日杯FS優勝馬グレナディアガーズなど産駒が活躍している。過去2戦のマイルから1F延長の初の1800メートル。「折り合いに関しては朝日杯も上手だったし、成長も見られる。距離は問題ないと思う。ここでいい競馬をしないと、先につながらないからね。何とか頑張ってほしい」と熱い期待を込めた。

 共同通信杯は同厩舎の先輩エフフォーリアが2年前に圧勝を飾り、G1馬に羽ばたいた出世舞台。衝撃新馬Vを飾ったホーム東京に戻り、再び鬼脚がうなるのか?10分早く発走する京都記念のエフフォーリアにしっかり続けば、クラシック制覇の道がはっきり見えてくる。

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2023年2月7日のニュース