【アネモネS】トーセンローリエ サトノクラウン産駒再び!血の勢い、小笠師「不安はない」

2023年3月10日 05:30

厩舎周りで運動するトーセンローリエ

 桜花賞トライアルの「アネモネS」(12日、中山)は、トーセンローリエがサトノクラウン産駒の勢いに乗り、出走権獲りに挑む。

 血の勢いに乗る。先週、タスティエーラが弥生賞ディープインパクト記念を制覇。初の重賞タイトルを手にしたサトノクラウン産駒が、今週は桜花賞トライアル「アネモネS」にエントリー。未勝利、1勝クラスと連勝中のトーセンローリエだ。

 16年香港ヴァーズ制覇。やや重馬場だった17年宝塚記念Vに、不良馬場の17年天皇賞・秋はG17勝キタサンブラックとタイム差なしの2着。厳しい条件でこそ力を発揮した父サトノクラウン譲りのメンタルが売りだ。11月の未勝利戦では、4角で外の馬にかぶされてもひるまず伸びて、2馬身1/2差の完勝。前走の春菜賞では、道中インでもまれても嫌がるそぶりを見せず、直線では内から上がり最速の脚を繰り出し好時計勝ちを収めた。小笠師は「いい意味で気性が激しい。走るんだ、負けないんだ、という気持ちが強いね」と驚いた。

 ここまで1400メートルで2勝。今回は未知のマイル戦だが、小笠師は「前走で控える競馬ができていたのが大きな収穫。競馬センスが抜群で、いつでもどこでも高いパフォーマンスを発揮できる」と距離克服に手応えをつかんでいる。血統面でも不安はない。父サトノクラウン、母父メイショウサムソンはともに2400メートル以上の長距離G1を制覇。距離延長に耐え得るスタミナを備えている。

 仕上げにも抜かりはない。1週前追いは横山和が乗って、坂路4F50秒9の猛時計。最終追いは微調整程度に坂路4F52秒9で駆け上がった。「先週ハードにやっているので、今週は折り合い重視に。順調にきていますよ」と師は状態に自信を見せる。「何も不安はない。なんとか権利を獲ってほしい」。サトノクラウン産駒の進撃はまだ止まらない。

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