ミューチャリー引退…地方馬初JBCクラシック制覇

2023年3月17日 05:00

地方馬初となるJBCクラシックを制し、ガッツポーズするミューチャリーに騎乗の吉原(撮影・椎名 航)

 地方所属馬として初めてJBCクラシックを制すなど、重賞5勝を挙げた船橋のミューチャリー(牡7=矢野)が引退することが分かった。16日、師が明かした。今後は誘導馬を目指す。同馬は15日に船橋で行われたダイオライト記念に出走したが、競走中止。師は「この前(日本テレビ盃13秒8差の13着)と同じような止まり方だった。完全燃焼してしまったようだし、オーナーと相談して決めた。よく頑張ってくれた」と決断の理由を語った。

 18年船橋でデビュー。翌年の羽田盃でクラシックを制すと、ダートグレード競走でも差のない競馬を続けた。ハイライトは21年金沢で行われたJBCクラシック。地元の名手、吉原寛人を背にオメガパフューム、チュウワウィザード、テーオーケインズら中央の強力メンバーを撃破。地方所属馬として初めての偉業を成し遂げた。「やっぱり一番の思い出はJBC」と師。今後は引退式が行われる予定。

 ◆ミューチャリー 父パイロ 母ゴッドビラブドミー(母の父ブライアンズタイム) 牡7歳 船橋・矢野義幸厩舎 馬主・石瀬丈太郎氏 生産者・北海道新冠町の芳住鉄兵氏 戦績29戦8勝 総獲得賞金2億7908万円。重賞勝ちは18年鎌倉記念(S2)、19年羽田盃(S1)、20年マイルグランプリ(S2)、21年大井記念(S1)、JBCクラシック(Jpn1)。

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