【オークス】ラヴェルの爆発力!絶対女王リバティアイランドに再び土を

2023年5月20日 05:25

ラヴェル

 G1企画「展開王」では、この春も展開から勝ち馬を導き出す。東京5週連続G1の第3弾「第84回オークス」は、美浦取材班の鈴木悠貴が担当。桜花賞馬リバティアイランドの1強ムードだが、展開を考えてみるとある伏兵に白羽の矢。凡走が続き人気が落ちそうな重賞勝ち馬に本命を託した。

 リバティアイランド1強ムードの樫の女王決定戦。だが、舞台は桜花賞からガラリと替わる東京芝2400メートル。好走できる条件も違ってくるはずで、桜花賞で類いまれな強さを見せた絶対女王を過信してはいけない。

 本命は絶好1番枠を引いたラヴェル。全頭にとって未知の長距離。桜花賞からは800メートルの距離延長だ。3歳牝馬にとっては過酷な一戦。道中はスタミナの消費をなるべく抑えたいはず。その点において、ロスなく回りやすいこの枠は断然有利だ。実際に1枠は過去5年で3度も馬券に絡んでいる。

 この馬の折り合い面を考えても1番枠はプラス。外枠に泣いた近2戦と違って、前に壁をつくれる。そうなればこの馬本来の能力を発揮できる。先々週のNHKマイルCを思い出してほしい。気性に課題のあるウンブライルが、デビュー以来初の内枠を引き直線末脚爆発2着。似たような条件の今回も同じような激走に期待できる。

 流れもこの馬に向く。未知の距離とあって、毎年速いペースにはならないこのレースは瞬発力勝負必至だ。現に近10年、上がり最速馬が馬券に絡まなかったのはわずか1度。昨年のアルテミスSでリバティアイランドより速い上がり(3F33秒0)で勝った経験があるように、切れが身上のラヴェルにとって絶好だ。

 鞍上の坂井も頼もしい。オークスと同じ東京2400メートルで行われた20年ダービーでは、1番枠だった9番人気サトノインプレッサに騎乗し4着に持ってきた。その経験が今回に生きてくるはずだ。

 リバティアイランドに負けない爆発力を持つラヴェル。激走の条件が整った絶好の舞台で絶対女王に再び土をつける。

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