【札幌記念】シャフリヤール 北の大地で復活へ上昇ムード!横山武納得「反応も鋭かった」

2023年8月17日 05:30

新コンビの横山武を背に併せ馬で追い切ったシャフリヤール(奥)(撮影・千葉 茂)

 同じ5歳世代のダービー馬シャフリヤールも函館滞在。新コンビ・横山武史(24)が2週連続で稽古をつけ、態勢を整えた。

 2週連続のコンタクトで理解が深まった。シャフリヤールの最終追いは先週木曜に続き、新コンビを組む横山武が駆けつけて函館芝コースで併せ馬。トウカイカグラ(3歳未勝利)を5馬身ほど追走して手応え良く直線へ。ステッキが入るなど気合を注入し、グイグイ伸びた。5F65秒9~1F11秒8を刻み、しっかり負荷をかけて1馬身半先着。横山武は「早めに抜け出し過ぎないこと。それとムチを入れた時の反応を見てみたかったので、その2点を重点にやりました」と意図を説明し「直線に向いた時には思ったより離れ過ぎていたけど、結果的に凄くいいタイミングでかわせました。ムチを入れた時の反応も鋭かったし、素軽さを増していました」と先週からの上昇度を伝えた。

 21年ダービーで横山武は1番人気の皐月賞馬エフフォーリアに騎乗。シャフリヤールの鼻差2着に敗れ、春2冠を果たせなかった。その強さは誰より身に染みて感じている。だからこそ求めるレベルが高くなるのかもしれない。ライバルとして目にしてきた印象、そして実際にその背中に触れた感触の違いについて「もっと凝縮して、はじけるのかなと思っていたけど、そうじゃなさそうです」と率直に語り「もう一段階、動けそうな気がするので競馬で出してくれれば。調教とはペースが違うし、馬の雰囲気も変わると思うので」と期待を込めた。

 ドバイシーマクラシック5着以来、約5カ月ぶりでも仕上げに不安はない。調教役の藤原助手は「フレッシュな状態。もともと調教しやすい馬だし、力を出せる」ときっぱり。「洋芝は合いそうだし、小回りも大丈夫」と舞台適性を見込んでいる。昨年のドバイシーマクラシックから勝ち星こそないが、この間も国内外で上位争いを続けてきた。秋はBCターフ(11月4日、サンタアニタパーク)を見据えた米遠征プランがあり、そこに向けた始動戦。ダービー馬が格の違いを見せる。

 《意外!?ダービー馬初Vへ》ダービー馬が札幌記念を勝っていないのは意外なデータ。過去9戦で10年ロジユニヴァースと18年マカヒキの2着が最高着順となっている。シャフリヤールが勝てばダービー馬としては初勝利。また、横山武も札幌記念は21年に8番人気ペルシアンナイトで3着に入っているが今年勝てば5度目の騎乗で初勝利となる。

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