【フィリーズレビュー】庄野厩舎シカゴスティングで2週連続の桜花賞切符狙う「ためる競馬をしたい」

2024年3月5日 19:29

シカゴスティング

 僚馬に続け!庄野師が先週の桜花賞トライアル・チューリップ賞に起用したスウィープフィート(牝3)は鞍上に武豊を起用し、一発回答。4角14番手のポジションから、大外一気の強襲で突き抜けた。自身が手がけたスワーヴリチャードの産駒とあって庄野師は誇らしげだ。

 さあ、今週のフィリーズレビュー(10日、阪神芝1400メートル)はシカゴスティング(牝3、父ロゴタイプ)の出番。2頭で挑んだ昨年12月の阪神JFはスウィープフィート7着に対し、シカゴスティングは5着に奮闘した。スピードの違いからハナに押し出され、苦しい形になったが、見せ場たっぷり。庄野師が振り返る。

 「前走はテンションが高いところもあり、ゲートが速い分、行く形になったけど、よく頑張ったと思う。特にハナにはこだわらないから」

 確かに前々走のファンタジーSでは中団の7番手に控える形から直線、脚を使って3着。出脚の速さだけでなく、差せる脚もあるのだ。この中間は調教を工夫し、前に馬を置いて我慢することを教え、待機策をイメージする。

 「今後のことを考えて、ためる競馬をしたい。1F短縮はいいと思うから」

 1400メートル戦の締まった流れなら好位でためをつくり、爆発力を引き出せる、との算段。全休明けの5日は朝イチに坂路を4F64秒9で駆け上がり、6日の最終追いに備えた。前走後の3カ月でリフレッシュ。前哨戦からエンジン全開は間違いない。

 昨夏デビュー戦の中京から新潟、小倉、京都、阪神と5戦全て違う競馬場で首位争いを続けた手堅さと自在性が持ち味。完成度の高さで他馬をリードする。フェニックス賞勝ちで賞金は1000万円あるが、ここで優先出走権(上位3頭)を確保し、スウィープフィートとの強力2枚看板で桜の大舞台に堂々、乗り込む。

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2024年3月5日のニュース