【函館2歳S】大江原比 新馬V決めたラインパシオンと重賞初騎乗へ「緊張はしていない」

2024年7月10日 05:20

ラインパシオンと函館2歳Sに挑む大江原比呂

 今春デビューの女性ルーキー大江原比呂(19=武市)が、土曜函館G3函館2歳Sのラインパシオンで重賞初騎乗を迎える。同期には既に15勝をマークする栗東所属の高杉らがいるが、重賞Vとなれば一番乗り。大江原比は「まさかこんなに早く乗れるとは思っていませんでした。まずは乗せていただけることがありがたいなという気持ちです。函館での騎乗経験はないですが、先輩たちにしっかり聞けたら」と明るく笑った。
 コンビを組むラインパシオンは福島で自身の手綱で新馬Vを決めた。大外枠からスッと好位を奪い、直線抜け出して快勝。相棒について大江原比は「一生懸命に走ってくれる馬です。新馬戦だったのでスタートは遅かったけど出てからは真面目に走ってくれた」と評価。ダートから芝に替わることについては「(水野)先生は“元々は芝を使う予定だった”と言っていましたし、(走法的にも)大丈夫だと思います」と問題にしなかった。

 先週は4年目の永島まなみ(21=高橋康)が、JRA女性騎手では最速となる通算100勝(1688戦目)を達成。先月のマーメイドS(アリスヴェリテ)では重賞初Vも決めた先輩は、身近で尊敬できる存在だ。「凄いなと思います。自分も負けないように頑張りたいです」。初の重賞舞台でも「緊張はしていないですね」と柔和な笑みの大江原比。自然体でステップを駆け上がっていく。

 ≪上積みありそう≫福島ダート1150メートルの新馬を勝ち上がったラインパシオンは9日、函館Wコースをキャンターで1周した。黒田助手は「変わらずいい感じです。1回使って、気持ちの面で成長を感じます。上積みはあると思う」と手応え。ルーキー大江原比呂の継続騎乗で注目度はアップ。「初戦が好位から差し切るいい内容。勝ち方が良かったので、期待しています。大江原ジョッキーに頑張ってほしいです」と期待していた。

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