【CBC賞】アグリ再始動!態勢整った、転厩初戦で杉山晴師「いい動き」

2024年8月15日 05:16

西村淳也を背に坂路で追い切るアグリ(撮影・亀井直樹)

 新天地で始動戦を迎える。実績馬アグリは解散した安田隆行厩舎から杉山晴紀厩舎に転厩。追い切りは2週連続で新コンビの西村淳が騎乗した。14日は坂路を馬なりのまま4F55秒4~1F12秒3をマーク。ダイナミックな脚さばきで駆け上がり、約半年ぶりの実戦に向け態勢を整えた。

 見守った杉山晴師は「当該週なのでやり過ぎず軽すぎず、しまいをサッと伸ばしてほしいという指示。最後までしっかり動けていた」とジャッジ。1週前には坂路でいっぱいに追われ、4F52秒4~1F12秒0の好時計を叩き出した。「転厩初戦で比較はしづらいですけど、オープン馬らしいいい動きでした」と評価する。

 条件戦から4連勝で23年阪急杯を勝ち、国内G2&G3は【1・2・1・0】と全て馬券圏内。指揮官は「とにかくおとなしい馬。余計なことを一切しないし、本当に人間に対して素直で信頼している。競走馬のかがみみたいなタイプですね。操縦性の高さがセールスポイント」と感触を口にする。

 ハンデはメンバーで最も重い58・5キロを背負う。トップハンデでの当レースVなら13年マジンプロスパー(58キロ)以来となるが「それだけ評価が高い裏返し。確かに実績は上位だし(ハンデは)想定の範囲内」ときっぱり。「重賞タイトルを獲らせてあげるように厩舎一同、頑張っていきたい」と意気込んだ。厩舎は昨年55勝を挙げ、開業8年目で初のJRAリーディングに輝いた。トップステーブルが実力馬を復活Vへ導く。

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