【新潟2歳S】スリールミニョン重賞も勝つ!名付け親で乗り役まなみ手応え「パワーアップ」
2024年8月20日 05:30 2歳馬紹介「Road to 2025」は素質馬がそろう「第44回新潟2歳S」から牝馬スリールミニョンを取り上げる。コンビを組む永島まなみ(21)が名付け親となり、自らの手綱でデビューVをエスコート。フレッシュなタッグが連勝で重賞タイトルを狙う。昨年の新潟2歳Sを制したアスコリピチェーノは暮れの阪神JFを制覇した。出世レースを勝ち、人馬ともに大舞台を目指す。
名付け親となったパートナーと重賞制覇に挑む。牝馬のスリールミニョンはコンビを組む永島が命名した馬名。その意味はフランス語で“かわいい笑顔”。鞍上は「普段はかわいい馬ですけど、気が強いところもありますね」と笑う。
自ら手綱を取った7月の小倉新馬戦は好位から抜け出し、1番人気に応えた。「調教の感じだと“千二かな”と思っていたんですが、実戦だと距離に融通が利くと思いました。距離は大丈夫だと思います」と2Fの距離延長にも手応えをつかんでいる。送り出す高橋康師も「前走の内容を見ても距離はあった方が良さそう。ジョッキーも競馬がしやすいと言っていたし、ここを目標に逆算して調整してきました」と意気込む。
鞍上が騎乗した1週前追いはCWコース3頭併せ。年長馬2頭の間から力強く伸び、ラスト2Fは11秒3→11秒2の好時計で駆け抜けた。「調教の動く馬に食らいついてました。使ったことでパワーアップしたように感じます。まだ幼い部分もありますが、少しずつ大人になっていると思います」と成長に目を細めた。
当レースが芝外回りのマイル戦になった02年以降、前走1200メートル戦からの距離延長組は【0・3・4・59】と勝ち切れていない。それでも指揮官は「精神面の強い馬。新潟の暑い時季でも大丈夫だと思います。あとはジョッキーが自分で組み立てて乗ってくれると思います」と愛弟子に託した。
ハードルは高いが、所属厩舎の管理馬で人馬は密にコミュニケーションを取っている。コンビ愛は誰にも負けない。6月のマーメイドS(アリスヴェリテ)で重賞初制覇を達成した永島にとって、当レースは昨年のルクスノア(4着)に続く参戦となる。この1年間で成長した姿を披露してくれるだろう。新潟の長い直線を先頭で駆け抜けた時、最高の“笑顔”がはじける。