【キーンランドC】5歳牝馬モリノドリーム激推し 良績の北海道連戦組、鞍上心強い

2024年8月20日 05:14

<青函S>レースを制したモリノドリーム(撮影・千葉 茂)   

 今週はサマースプリントシリーズ第5戦「第19回キーンランドC」を取り上げる。スプリンターズS(9月29日、中山)の優先出走権が与えられる一戦。今年も好メンバーがそろった。過去10年の傾向を分析、データ班が勝ち馬を導き出す。

 【ステップ】北海道連戦組が毎年、好成績を収めている。王道の函館スプリントS組は【3・2・3・27】で5連対。勝利数ではトップと優位に立つ。次いでオープン特別のUHB賞組が【2・2・1・40】。勝率や連対率で見劣りするものの、同じ洋芝や滞在競馬を考慮すればいずれも重要ステップであることに違いない。連対馬の最長間隔VはNHKマイルCから直行の16年ブランボヌール。5月以降に出走していない馬にとっては厳しい。

 【性齢】牝馬の活躍が顕著だ。牡馬&セン馬の【3・5・5・82】に対し牝馬が【7・5・5・42】で“夏は牝馬”の格言通り。年齢別勝利数は4歳がトップ。5歳が続き、この2世代が中心と考えていい=表。6歳以上は21年3着セイウンコウセイ以降、馬券圏内から遠ざかる。3歳馬の取捨は重賞実績の有無。16年1着ブランボヌール(函館2歳S1着)、2着シュウジ(小倉2歳S1着)、21年レイハリア(葵S1着)、22年2着ウインマーベル(葵S1着)と早い時期に重賞を制していた。

 【騎手】近年はワールドオールスタージョッキーズと同じ週に行われるため、国内外からトップジョッキーが数多く参戦する。腕比べも楽しみの一つ。ルメールが5度騎乗して【2・1・0・2】で良績を残す。他に複数連対はモレイラと川田。戸崎、坂井、浜中が1勝ずつを挙げている。

 【結論】5歳牝馬モリノドリームを猛プッシュ。青函Sからのステップは【0・0・1・2】とサンプル数が少ないが、良績を残す北海道連戦組のカテゴリーに入る。3着に入った一昨年のヴァトレニは青函Sを勝っての参戦だった。5勝全てが北海道の洋芝巧者。初コンビを組むルメールは先週9勝と大暴れ。頼もしき鞍上を背に、連勝で重賞タイトルをつかむ。 (データ班)

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