【天皇賞・秋】好位からレーベンスティール!高速決着でも大丈夫

2024年10月26日 05:23

レーベンスティール(撮影・郡司修)

 土曜付G1企画「展開王」は数多くある予想ファクターの中から展開面にスポットを当て、勝ち馬をあぶり出していく。古馬G1はお任せ。「天皇賞・秋」を担当するのは上半期ラストの宝塚記念で鋭い読みが光った柏原健士だ。エプソムC、オールカマーと休養を挟んで重賞を連勝中のレーベンスティールで勝負。結果を出している東京で流れもバチッとかみ合いそう。G1初制覇が見えた。

 秋G1・4戦目にして、ようやく出番が回ってきた。前回このコーナーを担当した宝塚記念は◎ベラジオオペラで勝負。若干、思い描いたイメージと違ったが1着ブローザホーン、2着ソールオリエンスに印が届き、△△◎で3連複万馬券(1万6020円)を引っかけられた。

 あの時、いい配当を届けてくれたベラジオオペラ、ソールオリエンスはもちろん気になる存在だがメンバー構成、展開を吟味した結果、レーベンスティールに◎を託す。

 スタート後、100メートルほど走って2コーナーに差しかかるコース形態。カーブがある分、最初の1Fはゆったり入って、そこから3コーナーまで直線が長く、締まった流れになりやすい。ホウオウビスケッツ、ノースブリッジが前へ。この同厩2頭がガリガリやり合うシーンは考えづらいが、かといって極端に緩くなるとも思えない。スローペースの前走オールカマーで道中、折り合いに苦労したレーベンスティールにとっては、そこそこペースが流れた方が間違いなく競馬がしやすい。

 昨年はイクイノックスが連覇を飾り、勝ち時計1分55秒2のJRAレコードが飛び出した。さすがにあれだけ速い時計は求められないだろうが、例年通り前週までのAコースからBコース替わりで良馬場決戦なら高速決着が濃厚。この馬自身は別定59キロを背負った2走前のエプソムCでメンバー最速の上がり3F33秒7をマークし、レースレコードをコンマ4秒更新する1分44秒7で快勝。時計が速くなっても十分対応できるとみた。

 03年にシンボリクリスエスが8枠18番から連覇を飾り、04年以降はピンク帽(8枠)の勝ち星なし。14番枠(08年ウオッカV)も09年以降、勝ち馬が出ていない。ただ、それも見方次第で内を見ながら道中もまれず運べて、いい方に出るかもしれない。今の充実ぶりなら、きっと好勝負になる。枠のジンクスを打ち破り、G1初制覇だ。(14)から。

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