【JBCレディスクラシック】アンモシエラ 会心逃げ切りV! 横山武「佐賀が大好きになりました」
2024年11月5日 05:10 JBC佐賀の記念すべき開幕戦レディスクラシックは大外枠から飛び出したアンモシエラがしてやったりの独り旅。「逃げることしか考えていなかった」。スタート直後、横山武は迷いなく先手を主張。向正面で差を広げると、直線に入る時には完全なセーフティーリードを奪っていた。4馬身差。他馬を寄せ付けない華麗な逃亡劇に、大観衆で埋まったスタンドからは祝福の喝采が止まらなかった。
「作戦通り。佐賀が大好きになりました」。Jpn1初制覇の横山武が会心の笑みを浮かべた。鍵は3~4角だ。砂が深いため、この日は誰もが避けていた内ラチ沿いを砂煙を巻き上げて力強く快走。「1周目は馬場の軽い外を通して、ギャンブルだけど最後の3~4角はインを突いて内外の差を使って後続を離せればと思っていた」と秘策を明かす。まさしく狙い通りに外を回ったライバルとはみるみるうちに差が広がっていった。
3歳馬の優勝は15年ホワイトフーガ、22年ヴァレーデラルナに続いて3頭目。鞍上が「3歳でこれだけ強い勝ち方。今後の成長がますます楽しみになった」と言えば、見守った松永幹師も「まだ完成していない。また大きなところに挑めれば」。牝馬ながら東京ダービー(3着)にも挑んだ未完の怪物のサクセスストーリーは佐賀の地が出発点となった。
◆アンモシエラ 父ブリックスアンドモルタル 母サンドクイーン(母の父ゴールドアリュール)21年2月3日生まれ 牝3歳 栗東・松永幹厩舎所属 馬主・広尾レース 生産者・北海道浦河町の桑田牧場 戦績12戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億5018万1000円