【東スポ杯2歳S】クロワデュノール無傷2連勝!北村友「ポテンシャルを感じた」

2024年11月17日 04:38

<東スポ杯2歳S>レースを制したクロワデュノール (撮影・村上 大輔)

 来年クラシックへの登竜門となるG2「第29回東京スポーツ杯2歳S」が16日、東京11Rで行われ、北村友一(38)騎乗の1番人気クロワデュノールが好位から抜け出し重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分46秒8。2着に3番人気のサトノシャイニング、3着に2番人気のレッドキングリーが入った。

 大器の片りんを見せつけ、2戦2勝で最初のタイトルをつかみ取った。好スタートを決め、3、4番手を確保したクロワデュノール。3角で動き出し、2番手までポジションを上げた。直線に向くと、先頭のサトノシャイニングに並びかけ末脚勝負。鋭く3/4馬身先着した。6月の新馬戦から夏の放牧を挟み、5カ月の休養明け。馬体重は24キロの大幅増と不安を抱えながらのパフォーマンスで、北村友は「出走するにあたっても100点満点じゃないと思っていた。その中でしっかり強い競馬で勝ち切ってくれた。この馬のポテンシャルを感じたし、ホントこの馬に感謝したい」と相棒を称えた。

 新馬戦は、牝馬2冠を達成したチェルヴィニアの半弟アルレッキーノに0秒4差つける鮮烈V。勝ち時計1分46秒7は東京芝1800メートルの2歳新馬戦レコードで、偉大な父キタサンブラックの子として輝く未来を想像させた。中間は調子が上がらず、万全ではない中「こういう競馬ができたので、次は体も楽になって操縦性も良くなってくれると思う。先々も頑張ってくれると思う」と鞍上は期待を寄せる。

 当レース勝ち馬は17年ワグネリアン、21年イクイノックスなど過去10年で6頭がG1馬(J・G1を含む)まで上り詰めた出世レース。管理する斉藤崇師はバーレーン遠征で不在。サンデーレーシングの吉田俊介代表は今後についての明言は避けたが「力はあると思うのでここからうまく持っていきたい。久しぶりの競馬なので、使っていい方に変わってくれれば」と話した。クラシック路線だけでなくG1・7勝を挙げた父を追いかけ、期待は膨らむばかりだ。

 ◆クロワデュノール 父キタサンブラック 母ライジングクロス(母の父ケープクロス)22年3月21日生まれ 牡2歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4551万5000円 馬名の由来はフランス語で北十字星。

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