【佐賀・北山湖賞】29日発走 主役はダイリンウルフ! 予想印を公開

2025年3月28日 12:00

器用なタイプで佐賀では8勝の実績があるダイリンウルフ

 佐賀競馬3月29日のメインカードは準重賞の「北山湖賞」(距離1400メートル・4R・17時発走)。実力拮抗の短距離戦だが、3月9日同距離重賞「九州クラウン」で善戦を演じた面々でのV争いとみる。

 ◎⑥ダイリンウルフ 19年10月に佐賀でデビューし大井を経て佐賀に戻るが、今度は北海道へ身を移し23年11月佐賀に再転入。昨年8月再び北海道に転籍すると12月には佐賀に再々転入してきた。器用なタイプで佐賀では8勝の実績があり重賞は22年12月、昨年12月1400メートルの「ウインターチャンピオン」2Vがある。特に2度目の重賞Vとなった4走前の「ウインターチャンピオン」は直線半ば過ぎから急加速し2着に4馬身差をつけての快勝劇を演じテイエムフォンテ、オールスマートにも勝利した。前走今年3月1400メートル重賞「九州クラウン」は勝ったネオシエルにアタマ差まで迫る2着と善戦。ここなら主役の座は譲れない。

 ◯③テイエムフォンテ 21年10月阪神芝でデビュー。ダートで2勝を挙げて昨年6月現在の佐賀へ。佐賀ではこれまで15戦して6勝、2着が4回ある。重賞勝ちはないが、重賞デビューとなった7月1400メートルの「吉野ヶ里記念」は逃げ切ったテイエムフェローから2馬身差の2着と善戦。また10月1400メートル重賞「佐賀オータムスプリント」も逃げたロードミッドナイトからクビ差まで迫る2着に入っている。今年は初戦のA1級1400メートルの「ガーネット賞」を反応良く制し、前走3月「九州クラウン」はネオシエル、ダイリンウルフに続く3着と状態は悪くない。展開一つでV争いは可能とみる。

 ▲②ビキニボーイ 22年8月札幌芝でデビュー。2戦目の芝1800メートル戦で初勝利を挙げると5戦目から3戦は中央ダートを経験。翌年2月に兵庫へ移籍し4勝をマークした。3月姫路1400メートル3歳重賞「兵庫ユースカップ」では2着に入っている。その後JRAの舞台に戻り芝の中長距離戦とダート中距離戦で奮闘するも振るわず昨年10月に佐賀へ。佐賀では転入初戦からA2級とA1・A2級の1400メートル戦、A1特別の1750メートル戦で3連勝。そこから12月グランプリ重賞1800メートルの「中島記念」に挑んだが6着止まりだった。前々走2月A1特別1750メートルの「多良岳特別」は外強襲を決めて今年初V。続く前走3月「九州クラウン」は勝ったネオシエルから0秒9差の4着だったが、底力は十分にあり一発を秘めている。

 ☆⑦オールスマート 18年6月大井でデビュー。大井では7勝を挙げ昨年2月に現在の佐賀へ。佐賀では転厩2戦目から5連勝をマークすると6月園田820メートルの「園田FCスプリント」で重賞初挑戦。好ダッシュ一気に押し切って6連勝で重賞初Vをもぎ取った。続く7月船橋1000メートル重賞「習志野きらっとスプリント」でも3着に入ったが、9月「サマーチャンピオンJpnⅢ」は最下位に沈んだ。そこから約2カ月空いて11月A1・A2特別1400メートルの「嘉瀬川特別」は勝ったフェブキラナから0秒2差の2着と奮闘。前々走2月準重賞900メートルの「佐賀ウインターダッシュ」は逃げ一気で今年初Vを飾ったが、前走3月「九州クラウン」は7着に終わった。佐賀では900メートル戦がベストの感があるが、位置取りや展開次第では1400メートル戦でも侮れない。

 △⑧アビエルト 19年6月にJRAでデビューし中央時代は芝レースで3勝。23年7月には中京「CBC賞GⅢ」にも挑戦した(12着)。ダートは19年9月阪神1200メートル戦で4着と22年3月中京1200メートル戦で9着の2走のみで昨年6月に新天地の佐賀へ。転籍初戦の重賞「佐賀がばいスプリント」は勝ったテイエムフェローから0秒2差の2着と奮闘。いきなり佐賀ダート適正の高さを猛アピールした。続く同月1300メートルの準重賞「大分川賞」は1番人気に推され、堂々たる逃げで2着に4馬身差をつけて佐賀初勝利を飾った。その後は7月「吉野ヶ里記念」4着、9月「サマーチャンピオンJpnⅢ」11着、今年2月「佐賀ウインターダッシュ」3着、3月「九州クラウン」6着と快音が聞かれないが、先行するにしろ前団好位で運ぶにしても反応は悪くなく警戒は必要だ。

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