【レパードS】ヴィンセンシオ 坂路3頭併せ推進力見せた 森一師「いい内容でフィニッシュできた」

2025年8月7日 05:25

坂路、3頭併せで追い切るヴィンセンシオ(右)(撮影・郡司 修)

 意欲的な最終リハが好調の証だ。ヴィンセンシオは石神道(レースはルメール)を背に坂路で3頭併せ。前を行く2頭の約2馬身後ろを追走。推進力を見せて中エコールナヴァール(2歳未勝利)をかわすと、最後は外タイセイフェスタ(4歳2勝クラス)と併入した。馬なりで4F52秒8~1F12秒3をマーク。森一師は「全体、しまいともにいい動きだった。いい内容でフィニッシュできた」と約4カ月ぶりの実戦を前に納得の状態に仕上がった。

 デビュー2連勝を飾った葉牡丹賞は2歳コースレコードV。続く弥生賞ディープ記念は2着、芝の中距離で結果は残している。皐月賞9着からキャリア5戦目で初ダート。指揮官は「デビュー前から選択肢の中にはあった」と意図を説明し、「調教でダートコースの走りを見ても合うと思う」と適性を見込む。前走の馬体重は506キロと馬格に富んでいる。気性面から実力を出し切れていない印象もあったが、そこは上がり目十分の3歳馬。「精神面は一段、大人になった。落ち着く部分も出てきたし、変にイレ込み過ぎずにいい精神状態」と目を細める。

 父リアルスティールの代表産駒はサウジCを制したフォーエバーヤング。師は世界を股にかけて砂で活躍する1歳上の先輩に姿を重ねる。「あれだけ走っていましたから。やれてもおかしくないんじゃないかな」と初ダートに懸ける期待は大きい。ヴィンセンシオが新たなステージで存在感を示す。

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