【札幌記念】ホウオウビスケッツV条件全クリア!

2025年8月12日 05:16

札幌記念の年齢別成績

 過去10年の傾向から勝ち馬候補を探る「up to データ」。今週は真夏のスーパーG2「第61回札幌記念」を分析しよう。今年も豪華かつ多彩なメンバーが顔をそろえた。定量戦ながら1番人気が13連敗中と不振の一戦。勝ち馬はもちろん、高配の使者を導き出す。

 【人気】1番人気には鬼門のレースで13連敗中だ。11年のトーセンジョーダンを最後に久しく勝利から遠ざかっている。過去10年では2着が3回、3着が3回あるが、近3年はソダシ5着→ジャックドール6着→プログノーシス4着と“券外”。2番人気が4勝、5番人気が3勝と相性がいい。

 【性齢】4、5、6歳がそれぞれ3勝を挙げているが、連対率、複勝率では5歳が断然。3歳馬は21年にソダシが勝ったが、今年は登録馬なし。牝馬は25頭が出走し【2・1・3・19】。20年にノームコアが勝ち、21年は1着ソダシ、2着ラヴズオンリーユーのワンツー。今年はステレンボッシュ、ココナッツブラウンの2頭が登録している。

 【前走】格がモノを言うレース。前走G1組(海外含む)が20年ノームコアから昨年のノースブリッジまで目下5連勝中。2着馬は18年から7年連続で前走G1組だった。春に大舞台を戦った馬が始動戦にここを選択する。狙い目としては前走G1での惜敗組、人気を背負いながら不本意な着順に終わった馬。函館記念組は18年以降、連対なし。近年は格で圧倒されるケースが多い。

 【脚質】勝ち馬の4角ポジションは6番手以内が9頭。4角10番手以下から“券内”に食い込んだ馬は4頭いるが、勝ち切るまでは厳しい。明らかに先行有利となっている。

 【結論】V条件を全てクリアしているのが充実5歳ホウオウビスケッツ。前走の大阪杯は2番手から粘って0秒4差の5着に奮闘した。札幌は初めてになるが、昨年の函館記念覇者。洋芝への適性は証明済みだ。あとは“1番人気”をステレンボッシュか、ヴェローチェエラに譲ることができれば幸い。高配の使者は同じ5歳世代からリビアングラス。宝塚記念は7着に敗れたが、正攻法の競馬で1秒0差なら悲観する必要はない。G2の京都記念で2着、日経賞で4着した実績からも通用可能だ。

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