競馬学校生 来春騎手デビューゼロ…JRAコメント「責任重く受け止める」
2025年9月4日 05:05 JRA競馬学校(千葉県白井市)の騎手課程42期生で退学者や留年者が続き、来年3月デビューの騎手がいないことが分かった。82年の開校以来、同校卒の新人騎手が誕生しなかった年はなく、初のケースとなる。
騎手課程は同校で約3年間、騎乗技術などを学び、騎手免許試験に合格すると、例年3月にデビューを果たす。42期生は23年に7人(応募者192人)が入学したが、規則などを守れなかったり、体重管理などで4人が退学、3人が教育期間の延長(留年)となり、8月初旬の時点で0人になった。開校以来、初めて新人デビュー騎手がいなくなったことについて、JRAはコメントを発表した。
「デビューする騎手を毎年楽しみにしてくださっているお客さまの期待に応えることができなくなり残念に思う次第です。競馬学校では生徒に対して、技術面はもとより、法令、規則およびコンプライアンスの遵守(じゅんしゅ)や徹底について教育しています。しかしながら、今回騎手課程42期生として合格した全生徒が退学および教育期間の延長により0名になったことは事実であり、責任を重く受け止めております」
82年開校の同校は85年デビューの第1期(柴田善臣、須貝尚介ら13人)から毎年新人騎手を輩出し、少ない年でも3人がデビューしてきた。同校卒業生が「0人」になったことに伴い、例年実施されている模擬レースや競馬学校卒業式は行われないことが決まった。また、ムチの贈呈式、競馬場での新人騎手紹介は競馬学校生以外の新規騎手が合格した場合に限り実施される。