【札幌2歳S】池添JRA重賞100勝達成!ショウナンガルフ異次元強襲V 来年クラシックへ「楽しみだ」

2025年9月7日 05:25

札幌2歳Sを制したショウナンガルフ(手前=撮影・千葉茂)    

 夏の北海道シリーズを締めくくるG3「第60回札幌2歳S」が6日、札幌競馬場で行われ、1番人気ショウナンガルフがゴール寸前で差し切り重賞初制覇を飾った。騎乗した池添謙一(46)は史上12人目、現役7人目となるJRA重賞通算100勝を達成。管理する須貝尚介師(59)は昨年マジックサンズに続く連覇、同レース歴代最多となる通算5勝目を挙げた。

 最後の直線。荒れた芝生を蹴り上げ、ショウナンガルフが馬場の真ん中を1頭だけ別次元のスピードで駆け抜けた。逃げたジーネキングとの差がみるみる詰まり、ゴール寸前差し切った。鞍上の池添は節目のJRA重賞通算100勝達成のおまけ付き。馬上で右拳を突き上げ「楽しみだ!!」。来年クラシックへ、スター候補が誕生した。

 道中は後方に待機。スローペースで苦しくなりそうな展開を、3角過ぎから一番外を進出してねじ伏せた。「結構外を回す形になったんですけど、素晴らしい長くいい脚を使ってくれたし、しっかりしたポテンシャルを見せてくれたと思います」と池添。新馬戦は7馬身差の大差をつけたものの、レベルの差は歴然。試金石の舞台で結果を出し「次の舞台に進んでいけるし、まだまだ成長していけると思います」と期待した。

 管理する須貝師は「あの位置からよく来たよね。(洋芝巧者のハービンジャー産駒という)血統背景もある」と満足顔。昨年に続く連覇となり、同レース通算4勝で並んでいた伊藤雄二元調教師(故人)を抜いて単独トップに躍り出た。

 レッドリヴェール(13年)、ソダシ(20年)はここをステップにG1ホースの仲間入り。ショウナンガルフはいったん放牧に出され、クラシックへのローテーションを模索する。名トレーナーは「ここからクラシックに持っていくのが難しい。マジックサンズ(24年)はNHKマイルCで2着に来てくれた。ソダシだって桜花賞で結果が出ている。その流れでどういうふうなローテにするか、馬の成長と具合を見ながら考えていきたい。(過去の馬と比べて)遜色ないと思う。今の段階ではちょっと上」とニヤリ。頭の中には来年の春の景色がはっきり浮かんでいる。

 ◆ショウナンガルフ 父ハービンジャー 母ミカリーニョ(母の父ハーツクライ)23年1月16日生まれ 牡2歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・国本哲秀氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金3892万7000円 馬名の由来は冠名+渦巻き、大きな湾。

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