【神戸新聞杯】ジョバンニ 予定通りの坂路単走4F56秒1 父子3代同一重賞制覇で菊へ弾みを
2025年9月19日 05:30 3枚の菊花賞切符を懸けたトライアル「第73回神戸新聞杯」は18日、出走馬が確定した。先週3日間開催の影響で木曜追いが多く、ダービー8着ジョバンニは栗東坂路しまい重点で軽快なフットワーク。好仕上がりをアピールした。夏場の放牧で英気を養い、予定通り始動。父の父で02年覇者シンボリクリスエス、13年覇者の父エピファネイアに続く父子3代同一重賞制覇の期待を背負って秋初戦に臨む。「第71回オールカマー」は重賞2着続きのドゥラドーレスが美浦坂路で力強い動き。2歳下の半妹レガレイラと初対戦でもあり、注目のカードだ。
シャープなフットワークで駆け上がった。ジョバンニは山本助手を背に朝一番に坂路へ。単走で最初の2Fを16秒5~15秒1とゆったり入り、折り合いを確認。コーナーを回ってギアを上げると手脚を鋭く伸ばして加速し、ラスト1F12秒2でゴールへ。しまい重点で全体時計は4F56秒1にとどめ、これは予定通りだ。山本助手は「先週しっかり時計を出して今朝は動きと息遣い、フットワークの確認。折り合いはついていたし、イメージ通り追い切れた」と第一声。「春と比べて体の使い方が良くなっている」と夏を越しての成長をアピールした。
松山が騎乗したCWコースの1週前追いで自己ベストをコンマ3秒更新する6F79秒3(1F11秒4)をマーク。ビシッと攻めた効果で心肺機能が高まった。杉山晴師は「秋初戦なので気持ちが入り過ぎることのないように調整。1週前追いの動きが良かったし、今朝もしまいはいい動きでしたよ」とうなずく。
昨年ホープフルSで2着に入り、クラシック戦線の有力候補として臨んだ春は始動戦の若葉SでV発進。そこから皐月賞4着、ダービー8着と善戦したがG1には手が届かなかった。「皐月賞でピークに仕上げたのでダービーは疲労が蓄積していた。スタートで後手に回り、スローの上がり勝負。展開にも恵まれなかったかな」と振り返る。
ダービー後は京都府の宇治田原優駿ステーブルに放牧。心身ともにリフレッシュし、帰厩後は順調に稽古を積み重ねた。「体は当日480キロ台(前走480キロ)になりそう。欲を言えばもう少しふっくらしてほしいけど休ませた効果はありますよ」。ひと息入れて充電完了。トライアルで弾みをつけ、菊花賞(10月26日、京都)へ。休み明け初戦から全力投球の構えだ。
≪ダービー組好走≫神戸新聞杯は前走ダービー組の成績が良く、そこの5着以内の信頼度が高い。ただ、近年はダービー上位陣の出走が減ったこともあり、掲示板を外したメンバーの好走が目立つ。21年はダービー11着レッドジェネシスが2着、22年は同9着ジャスティンパレスが勝利、23年は同11着サトノグランツが制し、同8着ファントムシーフが3着。昨年はメイショウタバル(ダービー出走取消)が制し、同10着ジューンテイクが2着、同15着ショウナンラプンタが3着に入った。今年は唯一、同8着ジョバンニがこのパターンだ。
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