【ホープフルS】吉岡厩舎2週連続GⅠ勝利へ ビスタ態勢万全

2025年12月25日 12:55

【ホープフルS】坂路で追い切るジャスティンビスタ

 2歳G1「第42回ホープフルS」の追い切りが24日、東西トレセンで行われ、京都2歳Sの勝ち馬ジャスティンビスタは主戦の北村友一(39)を背に栗東坂路で状態の良さをアピールした。吉岡厩舎は先週21日の朝日杯FSをカヴァレリッツォで制し、2週連続G1勝利を目指す。きょう25日に同レースの出走馬&枠順が確定する。

 ジャスティンビスタの最終追いは新馬戦からコンビを組む北村友を背に重馬場の坂路へ。単走で駆け上がった。500キロ超えのダイナミックな馬体が織りなす雄大なフォーム。予定通り4F58秒8~1F13秒7をマークした。20日の土曜追いでCWコース6F82秒0~1F10秒8と実質的な本追い切りを済ませており、当週サラッとは吉岡厩舎のパターン。吉岡師は「今日はジョッキーのチェックが入って、テンションが上がらず、いい意味でスイッチオフのまま最後まで走ってくれました。長距離輸送も考慮して思い通りの調教ができている」と万全の状態で送り出す。

 新馬戦は道中2番手から抜け出す形。連勝で前走の京都2歳Sを制し、重賞初タイトルを手にした。11頭立て9番人気の下馬評を覆し、メンバー最速の上がりで後方から鮮やかに差し切りV。「初戦とは全く違う展開になったけど終わってみれば、どこからでも競馬ができた。レースに行くと想像を超える力を発揮してくれる。この時期の2歳にしてはメンタルが強くて完成度が高い」と改めて能力の高さを再確認した。

 初の長距離輸送に加えて、コースも替わるが「京都の馬場も荒れていて力のいるコンディションだった。時計のかかる中山の芝もこの馬にとっては良い」と前向きに捉えている。

 厩舎の勢いにも乗っていく。先週の朝日杯FSを制し、2歳マイル王に輝いた僚馬カヴァレリッツォと同じサートゥルナーリア産駒。父は吉岡師が助手時代に角居勝彦厩舎でデビュー3戦目の18年ホープフルSまで担当していた縁がある。「体形、柔軟な筋肉などタイプは似ている」と重賞4勝の父と姿を重ね、言葉を紡いだ。厩舎の2週連続G1獲り&父子同一G1制覇へ。その期待を背負って大舞台に立つ。

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