【金鯱賞】シェイクユアハート重賞2勝目 最速上がり3F33秒5 古川吉は感嘆「速かった」

2026年3月16日 05:25

金鯱賞はシェイクユアハート(手前)が競り勝った

 覚醒の末脚一閃(せん)。古豪シェイクユアハートが直線一気で混戦を断った。馬上の古川吉が感嘆まじりに「脚が速かった。よく届いた」と喜色満面に振り返る。4角10番手からごぼう抜きのラストスパートはメンバー最速の上がり3F33秒5。約2年ぶりに最終追いに騎乗して臨んだ一戦。「直線に向いてからの反応が素晴らしかった。あれだけ後ろから来るのだから本当に良くなっている」と成長力を称賛した。

 スタートで他馬に挟まれて後方から。開幕週、前有利のコース形態とセオリーは先行策だが、「腹をくくった」と古川吉。9番枠から内ラチ沿いに馬を誘導し、末脚勝負に専念した。3角入り口から一気にペースが上がったのを見逃さず、「前も流れていたので状況を見ながら」と追い出しを我慢して極上の切れ味を引き出した。冷静なエスコートが光った31年目のベテランは、先月22日の小倉大賞典を同じ宮厩舎のタガノデュードで制したばかり。重賞騎乗機会連勝にも「馬に恵まれているだけ。たまたま」と謙遜してみせた。

 見守った宮師は「道中はちょっと後ろかな…と思ったけど、かえっていい流れになったね。うまく乗ってくれた」と23度目タッグの鞍上に最敬礼。中日新聞杯→金鯱賞と尾張の10F重賞を制圧した愛馬はこの日がキャリア最高馬体重(462キロ)。「馬が充実している。また力をつけている感じ」と目を細めた。

 優先出走権を獲得した大阪杯(4月5日、阪神)も師が「適距離」と分析する2000メートル。「オーナーと相談してから」と話すにとどめたが、心を揺さぶる好メンバーが出走予定の本番に駒を進めれば最大の惑星となるだろう。古川吉は「体のバランスが良くなった。G3→G2ときたので楽しみにしたい」とさらなる大舞台へ腕ぶす。3勝クラス卒業に15戦(2着7回、3着4回)を要した“善戦マン”の覚醒は本物だ。

 ◆シェイクユアハート 父ハーツクライ 母ルンバロッカ(母の父スリペカン)20年3月30日生まれ 牡6歳 栗東・宮厩舎所属 馬主・吉田千津氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績29戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億7706万2000円 馬名の由来は心を揺さぶる。

 ▼皆藤愛子(金鯱賞表彰式プレゼンター)伝統ある金鯱賞のゴール前は大興奮でした!表彰式では貴重な体験をさせていただき、休憩時間にフードコートやキッチンカー、競馬場をいろいろと見て歩くこともできました。いつもは一人で競馬場に遊びにくることが多いですが、今日は皆さまと楽しい時間を過ごすことができました。お友達やご家族を誘ってぜひ、競馬場を体験してみてください!

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