【皐月賞】上原佑厩舎 異例の“三本の矢”追い (12)グリーンエナジーは「凄くいい内容」

2026年4月17日 05:30

3頭併せで追い切る(左から)フォルテアンジェロ、ライヒスアドラー、グリーンエナジー  (撮影・村上 大輔)

 牡馬クラシック第1弾「第86回皐月賞」(19日、中山)の出走馬と枠順が16日、確定した。皐月賞のフルゲートが18頭立てになった90年以降、7人目の3頭出しとなる開業4年目の上原佑紀師(36)が木曜追いで“直接対決”の3頭併せを敢行。3頭で唯一、重賞タイトル(京成杯)を持つグリーンエナジーが成長を感じさせる走りを披露。直近7年で1勝、2着1回、3着1回と好成績の12番枠からG1初制覇に挑む。

 これほど豪華なG1の最終追いは異例中の異例だ。雨上がりの美浦Wコースに、G1出走馬のみが装着する特殊ゼッケンの3頭、8→17→15が隊列を組んで登場。報道陣の緊張は一気に高まった。

 チームであり、同時にライバルでもある3頭が一緒に調教を重ねることで、相乗効果によるレベルアップを図ってきた上原佑師。3頭の状態に合わせて組み合わせや順番を工夫してきたが、最終追いでは先頭にグリーンエナジー、2番手にライヒスアドラー、最後方にフォルテアンジェロの並びを選択した。

 先導役を任されたグリーンエナジーは折り合いが課題のタイプだったが、全く力むことなく滑らかに加速。直線は外へ進路を取り、内に入った2頭に半馬身ほど遅れたが、手応えは余裕十分で動きも実に鋭い。時計は6F(1200メートル)84秒9~1F(200メートル)11秒8(馬なり)。上原佑師は「1週前でほぼ仕上がっているので、今週は馬のバランスや折り合いを確認。先頭でもリラックスして走れていたし、動きもダイナミックで凄くいい内容だった」と満点評価だ。

 前走の京成杯は上がり3F33秒8の鬼脚で差し切り。3頭の中でも決め手は随一と言っていい。指揮官は「前走は凄くいい内容だったが、思ったよりダメージはなかった。放牧先でもすぐに乗り出せたし、帰厩後も順調。京成杯より一段階レベルアップしていると思う」と、前走以上の仕上がりを強調する。

 水曜追いが主流の中で木曜追いを選択したのは「一番レースでパフォーマンスを発揮できるのは(追い切りから)中2日」と考えているため。異例の3頭併せも含め、JRA初の平成生まれトレーナーは信念を持って独自の調教スタイルを貫きながら、好結果を出している。

 枠順は12番に決定。指揮官は「極端な枠ではないので問題ないと思います。あとは騎手と相談して作戦を組みます」と余裕の表情。同厩のライバルと積み上げてきたトレーニングの成果を、牡馬クラシック初戦の大舞台で見せつける。 (美浦取材班)

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