【皐月賞】“テン乗り名人”レーンが参戦 (1)カヴァレリッツォとの初コンビ「とてもいい馬」
2026年4月17日 05:27 牡馬クラシック第1弾「第86回皐月賞」の出走馬18頭と枠順が16日、確定した。今週からJRA短期免許で騎乗するオーストラリアの名手ダミアン・レーン(32)は、朝日杯FSを制した2歳王者カヴァレリッツォとの初コンビで参戦。“テン乗り名人”が最内1番枠から当レース初Vを狙う。
今年もテン乗りの名手がクラシック制覇に導くか。JRA短期免許を取得したレーンが皐月賞で2歳王者カヴァレリッツォと初コンビを組む。昨年はモレイラがテン乗りだったミュージアムマイルの剛脚を引き出し、勝利請負人ぶりを発揮。来日した外国人ジョッキーの2年連続Vが懸かる中、レーンは「皐月賞は毎年、強いメンバーがそろうレース。これほどチャンスのある馬に乗せてもらえることに感謝している」と託されたバトンの重みをかみしめる。
昨春は来日初週に天皇賞・春をヘデントールで制するなど、これまでJRA・G16勝。そのうち5勝はテン乗りで挙げた。23年ダービーも初コンビだったタスティエーラを世代の頂点に導き、日本のクラシック初制覇。テン乗りは勝てないというダービーのジンクスを69年ぶりに破った。
手綱を取るカヴァレリッツォの研究にも余念がない。これまで3走の映像は確認済み。「レースを使うごとに良くなっているように見える。ポテンシャルの高い、とてもいい馬だと思う」とうなずく。前走の朝日杯FSでG1初制覇を飾り、JRA賞最優秀2歳牡馬に輝いた。2Fの延長について「距離に関しては新しいチャレンジだが、過去のレースを見ると、これは無理…とか大きな心配はない」と対応可能の見立てだ。皐月賞には過去2回騎乗。20年には同じ朝日杯FS1着から直行ローテだったサリオスに騎乗し、同年3冠馬コントレイルの半馬身差2着に導いた経験がある。
血統面でも縁があるパートナー。父サートゥルナーリアは19年に皐月賞制覇。レーンはその次走ダービーで初コンビを組んだ。1番人気4着で2冠達成はならなかったが、その能力の高さは肌で感じている。「サートゥルナーリアの産駒は良い結果を出しているし、乗るのを楽しみにしています」と意気込む。調教助手時代にサートゥルナーリアに携わった吉岡師が送り出す2歳王者との化学反応はいかに――。巧みな手綱さばきでクラシック父子制覇を成し遂げる。 (特捜班)
◇ダミアン・レーン 1994年2月6日生まれ、オーストラリア出身の32歳。父マイケルは調教師、母ヴィッキーも元調教師という競馬一家で「歩き出した時には既に周りに馬がいた」という環境で育つ。09年見習騎手デビュー、14年豪G1初勝利。初めてJRA短期免許を取得した19年にヴィクトリアマイルをノームコアで勝ち、JRA・G1初制覇を飾った。今年は豪G1ブラックキャビアライトニングをV。今回の短期免許は18日から6月17日まで。JRA通算794戦186勝(重賞17勝)、1メートル68、54キロ。

