根本元調教師 騎手目線で予想 ◎はロブチェン

2026年5月31日 10:45

予想を披露する根本元調教師(撮影・郡司 修)

 3月に調教師を引退し、ありがたいことにいろいろなメディアに声をかけてもらっています。ダービー当日はスポニチでも評論家をされている鈴木康弘さんとNHKでレース解説。生放送だから言葉選びには気をつけなきゃ(笑い)。

 私が勝った87年は24頭立て。当時の新馬戦、条件戦は10頭以下が多かったのに、ダービーで一気に頭数が増えるわけです。それこそ展開なんて読めず、「4コーナーで8番手以内」にいないと勝つのは厳しかった。“ダービーは運のいい馬が勝つ”といわれていたのも分かります。今は極端に“この戦法じゃなければ勝てない”というのはありません。特に昔とは違い、人気馬に乗る騎手も冷静にレースを組み立てられるはずです。

 ◎はロブチェン。鞍上の松山くんは弟子の元気(丸山)と同期。ふわんとした雰囲気で「せんせー、元気に先に重賞勝たれちゃいました~」って泣きついていた子がすっかりたくましくなりました。皐月賞であれだけの勝ち方をしたんだから、ある意味で主張していい立場。“俺が行くから変なちょっかいを出すな”と王者としてプレッシャーをかけるべきです。私はレース直前の輪乗りでも“俺が逃げるからな!!”としきりにアピールしたものです(笑い)。心理戦はレース前から始まっています。

 2番手はリアライズシリウス。津村くんもダービーは未勝利だけど、最近は自信をつけた騎乗に見える。東京、中でもダービーの直線は長く感じるもの。コツは歯磨き粉のチューブみたいな騎乗。歯磨き粉はドバッと出ると困るでしょう?ギュッ、ギュッと出して、チューブの、いや馬の力を出し切れるように導いてあげるのです。最後の最後まで力を出し切れれば、皐月賞からの逆転は可能です。

 その2頭に百戦錬磨の武豊くんのゴーイントゥスカイ、ルメールのパントルナイーフ。若手で勢いのある横山武くんのアルトラムス、坂井くんのジャスティンビスタを絡めます。若手の勢いか、ベテランの意地か。騎手の手綱さばきに注目しながら、ダービーを楽しみたいと思います。 (元JRA調教師)

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2026年5月31日のニュース