【関屋記念】コレット 貪欲の夏 エルトンバローズと新コンビ 異国の地で高み目指すNZ出身名手

2026年7月24日 05:30

エルトンバローズで関屋記念に挑むコレット

 夏競馬は3場そろって開催替わり。サマーマイルシリーズ第2戦「第61回関屋記念」は23日、出走馬が確定した。4日から短期免許で騎乗しているジェイソン・コレット(35)は同シリーズ開幕戦しらさぎSを制したエルトンバローズと新コンビを組む。先週、小倉記念はジョバンニに騎乗し、見せ場十分の2着。同じ杉山晴紀師(44)の管理馬でタイトル獲りを狙う。

 ニュージーランド出身の名手が存在感を示している。この夏、JRA短期免許を初めて取得し、4日から日本で騎乗しているコレットは現在3勝。重賞初騎乗となった先週の小倉記念はジョバンニで2着だった。「3勝できて、いいスタートを切れたと思います。小倉記念は勝ち馬(ゼンダンハヤブサ)よりハンデを背負っている中、外枠からいい走りをしてくれました」と相棒の力走を称えた。

 拠点としているオーストラリアで通算1300勝超えの実績はダテではない。今年4月のシドニーCを13番人気チェンジングオブザガードで制し、自身9度目の豪G1制覇を飾った。さらなるレベルアップを図り、新たな地へ。以前から目標としていた日本での騎乗がようやく実現。ここまで6日間の騎乗について「オーストラリアでは、いったんポジションが決まると激しく動いたりせず、直線まで我慢します。(小回りの)小倉だからかもしれないけど日本は違いますね」と印象を伝えつつ「川田さんが話しかけてくれたりして、日本のジョッキーは敬意を払ってくれる。一緒に乗っていて楽しいですね」と充実の表情を見せた。

 身元引受調教師である杉山晴師に対する感謝の思いは尽きない。師の管理馬ではジョバンニの小倉記念を含めて【2・1・1・4】で複勝率50%。「トップトレーナーで人間的にも温かみがあって素晴らしく、パドックで話す時に冗談を言ってくださったりしてユーモアを感じます。素敵な方です」と笑みがこぼれた。今週、関屋記念は同厩舎エルトンバローズとの初コンビ。15日にCWコースの1週前追い(6F80秒3~1F11秒2)でコンタクトを取り「パワフルな走り。集中できていました」と手応えをつかんだ。重賞3勝の実力馬の手綱を任され、結果で応える意気込みだ。

 今週から始まる中京、新潟開催は暑熱対策で昨年に続き、5R終了後に3時間20分の昼休みが設けられる。「こういうのは初めて。どう過ごそうかな」と思案顔。日本の暑さについては「湿気が凄くて最初は大変でした。オーストラリアでも暑い日はあるけど、もう少しドライ。でも徐々に慣れてきました。いい経験ですね」と笑みを浮かべる。異国の夏競馬で貪欲に吸収しながら、手綱さばきは一層さえ渡っていく。

 《身元引受調教師・杉山晴師手腕を評価》コレットの身元引受調教師である杉山晴師は23&25年と2度JRAリーディングに輝いている。今年も現在36勝で首位を快走中だ。トップ厩舎のサポートを受け、コレットは同厩舎サトノアイボリーとのコンビでJRA初勝利(5日、小倉8R)を挙げた。杉山晴師は「小回りの小倉にどう対応するのかと思っていたけど最初の週に勝ってくれて。さすが激戦区のシドニーで常に上位争いしている騎手だなと思いました」と手腕を評価。関屋記念で手綱を託すエルトンバローズについても「左回りになると内にもたれる面があるので、そのあたりの話をしています。うまくエスコートしてもらえたら」と鞍上に期待を寄せた。

 ◇ジェイソン・コレット 1991年5月18日生まれ、ニュージーランド出身の35歳。07年にニュージーランド見習騎手免許を取得し、12年にオーストラリア騎手免許を取得。23/24シーズンは550戦72勝で豪ニューサウスウェールズ地区3位、24/25シーズンは535戦74勝で同2位、25/26シーズンは442戦42勝で同6位。オーストラリアでG19勝を含む通算1300勝超えの腕利き。22年に英国の国際騎手招待競走シャーガーカップに出場した。JRA通算25戦3勝。1メートル73、54キロ。

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