【秋華賞】2着の姉…そして福永のリベンジだ!ヴィブロスが優勝

2016年10月17日 05:30

<京都11R・秋華賞>ヴィブロスで勝利し、ガッツポーズする福永騎手

 ヴィブロスの姉ヴィルシーナは同世代に12年牝馬3冠馬ジェンティルドンナがいたせいで、3冠レースは全て2着。姉の無念は4年後に妹へ託された。前々走で500万クラスを勝ち、前走・紫苑S2着で出走権をゲット。ぎりぎりでG1の舞台に立った。好スタートを切ったが中団に控えた。「内に入れるつもりはなかった。折り合いはつきました」と福永。外々をスムーズに運ぶと、直線でわずか414キロの馬体が躍動。最速の上がり3F33秒4の末脚がはじけた。

 姉の無念を晴らす牝馬3冠最終戦でのG1Vゴール。エスコートした福永は「立場的には気楽でしたね。思い描いたレースができた。思ったより2着馬がしぶとかったけど、最後はグイッとひと伸びした。いい仕事ができました」と充実の表情。秋のG1開幕戦・スプリンターズSでは1番人気ビッグアーサーに騎乗しながら、直線で前が空かず12着。福永自身もうっ憤を晴らす勝利となった。また、この日4勝を挙げ通算1922勝とし、藤田伸二を抜きJRA歴代通算勝利数史上8位に躍進した。

 姉も管理していた友道師も喜びはひとしお。開口一番「リベンジできた」と切りだした後、「ヴィルシーナが3歳牝馬3冠を一つも獲れなかったので、妹で最後の1冠は獲りたいと思っていた。いい位置を取れたので“これなら”と。最後は姉譲りの勝負根性を見せてくれた。そういう気持ちの問題は血統。お母さん譲りだと思う」と笑顔がはじけた。厩舎サイドのプランニングもうまくいった。3月にフラワーCで12着に敗れた後休養させ成長を待った。馬体重こそ大きく変化していないが、師は「見た感じはひと回り大きくなった。背が伸び、体幹がしっかりしてきた」とパワーアップを実感していた。

 姉は4、5歳でヴィクトリアマイル(13、14年)を連覇。「ヴィブロスは姉に比べると体が柔らかい。小柄な馬だし、ここから成長していってほしいですね」と師。たくましさを増し、姉に勝るスーパーレディーになるのはこれからだ。

 ◆ヴィブロス 父ディープインパクト 母ハルーワスウィート(母の父マキアヴェリアン)牝3歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・佐々木主浩氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績7戦3勝 総獲得賞金1億2530万6000円。馬名は古代ギリシャの地名に由来。遺跡群が世界遺産に登録されている。

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