菱田＆田井◎ドウデュース！混戦有馬を見事攻略

　先週の中央競馬は阪神C、グランプリのGⅠ有馬記念と２つの平地重賞が行われました。

　阪神Cでは４番人気に支持されたウインマーベルが優勝。400メートル地点を通過後は、200メートル毎に減速ラップが刻まれるタフな消耗戦でしたが、前にGⅠ馬ママコチャを見る位置につけたウインマーベルの末脚はお見事。「大きいところを狙っていきたい」と陣営が自信を見せたのも納得の強いレースで、22年の葵S以来となる久々の美酒を味わいました。

　スポニチでは梅崎、鈴木智、仙波など東京の各記者が的中をゲットしましたが、梅崎と鈴木智はウインマーベルに◎を打っての的中。特に、コラムで「これまで調教駆けしなかった馬が、１３日の１週前追いでＷコース５Ｆ６５秒７の自己ベストをマーク。充実期に入ったとみていい」とにらんだ鈴木智はさすがでした。

　イクイノックスが去り、混戦模様となった今年の有馬記念。待っていた結末は非常にドラマチックでした。復帰したばかりの武豊がイクイノックスに土をつけた相棒ドウデュースに騎乗し、見事な手綱さばきで優勝。鞍上も自身４度目の有馬記念制覇となりました。

　ラストランのタイトルホルダーが後続を引き離す逃げを見せると、大外枠を引いたスターズオンアースが番手につける展開。ドウデュースと武豊は後方4頭目を選択します。非常に締まった流れで進むと、各騎手の思惑がぶつかる最終コーナーへ。後方につけていたはずのドウデュースですが、気づけば先団を見る位置におり、最後の直線でタイトルホルダー、スターズオンアースに襲い掛かります。武豊の叱咤に応える姿は迫力十分で、スターズオンアースとのたたき合いの末に、自身３つ目のGⅠタイトルをこの有馬記念の舞台で手にしました。

　このレースで、的中を手にしたのが東京・田井と大阪・菱田。田井は「天皇賞→ジャパンＣと戦う中で余分な筋肉を削り、中山２５００メートルに対応可能な体に変身した」と馬体派としてパーフェクトな予想。土曜に担当した「GⅠマジ買う！」のコラムでも「無駄がない体に仕上がった今回、満を持して◎を打つ」と狙いごろを強調していました。

　菱田はコラムで「２１世紀以降のイブ＆有馬記念は２度しかなく、武豊が騎乗したディープインパクト（０６年）とキタサンブラック（１７年）の時だった」と紹介。さすがに千両役者を間近で見てきた記者。「二度あることは三度ある！？」とアオリっぽくも、本心は“イヴの豊”の力を信じていたはず。推奨の馬単も冴えわたり、グランプリ的中を果たしました。

　今年の有馬記念も悲喜こもごもでしたが、まだ中央競馬は終わりません！２８日にはGⅠホープフルSが中山を舞台に行われます。田井、菱田の予想はもちろんのこと、本紙でおなじみ万哲や西の穴馬券師オサムの予想もレース前日にスポニチ競馬Webで公開いたします。ぜひ、中央競馬最終日もスポニチ競馬Webとともにお楽しみください。

12/23
【小林】中山1R 三連単:◎-△-☆ 83,930円
【諸星】中山5R ２歳新馬 三連単:◎-☆-△ 56,920円
【新谷】阪神6R ２歳新馬 三連単:◎-△-○ 63,800円
【菱田】中山11R グレイトフルＳ 三連単:○-◎-△ 51,090円
【仙波】阪神11R 第18回阪神Ｃ 三連単:▲-◎-○ 35,140円
【梅崎】阪神11R 第18回阪神Ｃ 三連単:◎-▲-△ 35,140円
【鈴木智】阪神11R 第18回阪神Ｃ 三連単:◎-▲-△ 35,140円

12/24
【諸星】中山5R ２歳新馬 三連単:◎-▲-△ 120,900円
【田井】中山11R 第68回有馬記念 三連単:◎-△-☆ 42,110円
【菱田】中山11R 第68回有馬記念 三連単:◎-△-△ 42,110円
マジ買う1日1R推奨予想【田井】阪神2R ２歳未勝利 三連単:◎-○-△ 11,170円 ズバリ！！
マジ買う1日1R推奨予想【寺下】阪神2R ２歳未勝利 三連単:◎-○-☆ 11,170円 ズバリ！！

ケガ明けでも魅せた　名手・武豊の真骨頂

【動画】有馬記念を制したドウデュース　表彰式の間も威風堂々

#有馬記念 を制した#ドウデュース です。
表彰式の間も威風堂々。
誇らしげに見えますね????#中山 #競馬 #JRA #スポニチ #武豊 pic.twitter.com/Ju4MDvi1k6

— スポニチ競馬Web???? (@sponichikeiba) December 24, 2023

【動画】有馬記念はドウデュースがＶ 武豊騎手はオーナーの松島正昭氏とガッチリ抱擁

#有馬記念 は #ドウデュースがＶ????

鞍上 #武豊 騎手は
オーナーの #松島正昭氏 と
ガッチリ抱擁。
ジーンと来るシーンでした。#中山 #競馬 #JRA #スポニチ #グランプリ pic.twitter.com/9DF82SVA1V

— スポニチ競馬Web???? (@sponichikeiba) December 24, 2023

【動画】勝者の帰還　有馬記念はドウデュースがＶ

勝者の帰還です。#有馬記念 は #ドウデュースがＶ????

検量室前に戻ってくる様子を
たっぷりとご覧ください????#中山 #競馬 #JRA #スポニチ pic.twitter.com/CoCrDiC70h

— スポニチ競馬Web???? (@sponichikeiba) December 24, 2023

【有馬記念】トモのパワーが魅力！！混戦断つ

素質違うテンノメッセージ連勝だ！

充実著しいジャスティンパレス

名手ほれたスターズオンアース

ジャスティンパレス１強ムード

ウインマリリンは冬至のトナカイ

中山が合うソールオリエンス

ディープボンド剛腕で一変

有馬記念対応ドウデュース変身

人馬のドラマでドウデュース

阪神・岡田監督と券解ほぼ一致

絶好枠タイトルホルダー有終Ｖ

外枠をはね返すタスティエーラ

杉山晴紀師　きょう42歳の誕生日、有馬記念ジャスティンパレスなど5頭出走予定

【マジ買う！】絶好調・田村が有馬記念の後にもうひと勝負　「しまい確実」な本命馬とは？

　スポニチ競馬Webで狙いの一頭を紹介する「マジ買う！」。2023年の中央競馬の総決算である有馬記念が迫ってきた。スポニチ競馬記者たちの印に是非ご注目ください！

　「マジ買う！」で首位を快走する田村は有馬記念の後の中山12Rでもうひと勝負。⑮ルクルトに◎を打ち、「しまい確実。前が競り合う展開ならチャンスは十分だ」と期待を込めた。マイナスに思える外枠も「スムーズに運べる外枠はむしろいい」と意に介さない。

【動画】有馬記念　ドウデュース、中山競馬場に降り立つ　お決まりの仁王立ち

ドウデュース、中山競馬場に降り立つ
お決まりの仁王立ち
（サービスショットありがとうございます）#有馬記念 pic.twitter.com/zAGxYXzHm2

— 田井秀一（スポニチ競馬記者） (@sponichi_baTAI) December 23, 2023

【動画】有馬記念　兄弟が同じ馬運車で到着　弟ジャスティンパレスと兄アイアンバローズ

兄弟が同じ馬運車で到着

弟ジャスティンパレスは神々しい青鹿毛
兄アイアンバローズは「明日見とけよ」とカメラ目線#有馬記念 pic.twitter.com/sog6G1TnEn

— 田井秀一（スポニチ競馬記者） (@sponichi_baTAI) December 23, 2023

【動画】有馬記念　中山競馬場、本日１番乗りはディープボンド！

中山競馬場、本日1番乗りはディープボンド！#有馬記念#こしあん pic.twitter.com/agbTfIMifs

— 田井秀一（スポニチ競馬記者） (@sponichi_baTAI) December 23, 2023

【有馬記念】皐月賞圧巻勝利　世代超えても通用

　さあ、いよいよ有馬記念。１週間、このレースについて散々考えた。マイナスのデータも多い中、信念を貫いて本命は（１）ソールオリエンス。３歳牡馬のレベルも疑われているが、この馬の力を信じる。皐月賞で見せた強さは世代を超えても通用すると思っている。

　ダービーはタスティエーラにうまく乗られ菊花賞は距離が長かった。京成杯は４角で外に膨れる不器用さも見せながら完勝。正直１枠１番は微妙でスタートと位置取りが鍵になるが、皐月賞も不安視されていた１枠１番をものともしなかった。鞍上は乗り替わりだが川田騎手なら信頼できる。仕上げも陣営の本気度がうかがえる。とにかく普通にレースができればチャンスはあると信じている。

　対抗は（１０）ジャスティンパレス。天皇賞・秋では上がり最速で２着。距離が延びるのは歓迎。ローテも理想。昨年は７着だが、先週のシュトラウスで物議を醸したマーカンド騎乗だった。今回は横山武史騎手で枠も理想的。３番手に（５）ドウデュース。天皇賞・秋では切った馬だが、ここ２戦の負けで人気落ちはおいしい。イクイノックスがいない今、力はここでは上位。枠も絶好で勝って不思議はない。

　次に（１６）スターズオンアース。大外で人気は下がりそうだが、今秋のＧ１はドゥレッツァなど大外枠の好走が目立つ。この馬も前走１７番枠で３着。さすがにこの舞台の大外は不利と言わざるを得ないが、覆せる力はある。他では中山巧者（１５）スルーセブンシーズ、ムーア騎乗（１３）タスティエーラ、舞台絶好で調教が良かった（８）ライラック。世相馬券なら藤井聡太八冠やボクシング井上尚弥選手にちなんでタイトルホルダーが面白そう。

　馬券は３連単ボックス（１）（５）（１０）を各５０００円、フォーメーション（１）（１０）―（１）（１０）―（４）（５）（８）（１３）（１５）（１６）、（１）―（４）（５）（８）（１３）（１５）（１６）―（１０）、（４）（５）（８）（１３）（１５）（１６）―（１）―（１０）を各２０００円の計７万８０００円勝負！よろしくちゃーん！

　◇じゃい　１９７２年（昭４７）３月２０日生まれ、神奈川県出身の５０歳。お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のボケ役。ネタ作りも担当。２２年８月２１日のＷＩＮ５で９３７０万６７１０円の超高額配当を的中させた、最強ギャンブラー芸人。「勝てる馬券の買い方」（出版社・ガイドワークス）など著書も多数。今年の漢字は「個人的にも”税”」。

ドウデュース　武豊の帰還が何よりご褒美

【動画】大好物ニンジンをバリボリ食うライラック

大好物ニンジンをバリボリ食うライラック

ファン投票がなければ出られなかった有馬記念。
投票した1万5606人の方に読んでもらいたくて書いた記事↓https://t.co/gUfMXHSoSg pic.twitter.com/sCQyOojmYX

— 田井秀一（スポニチ競馬記者） (@sponichi_baTAI) December 22, 2023

【どうする篤尚】有馬記念　内枠巧者のラストラン！人馬一体で有終Ｖへ

究極のジャスティンパレス！消しはタスティエーラ

【有馬記念】スルーセブンシーズ　飛んでいるかのよう

【有馬記念】ソールオリエンス躍動感たっぷり　プラダリア目イチな仕上がり

【有馬記念】「ダービー時のような遊びが生まれている」　田井、名手とコンビ復活のあの馬に注目

　スポニチの田井が18日、netkeibaTV『前走から一変！ 好調馬体チョイス』に出演した。24日のＧⅠ有馬記念の出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬3頭をピックアップ。3歳馬と牝馬の優位性を説きつつも、調子が上向きとする4歳牡馬ドウデュースを1番手に挙げた。

　田井は筋肉の威圧感は天皇賞・秋、ジャパンＣに劣るとしつつも、馬体がより洗練されてきたことを強調。「迫力よりもしなやかさが重要」と中距離戦のポイントを挙げ、シルエットに「ダービー時のような遊びが生まれている」とコメントした。

　「首、胸、腕の輪郭が前走よりくっきり」「キ甲、背中、腰のつながりが流麗になり胴がスッキリ」「エンジンである臀部の大腿二頭筋はバキバキ」と各パーツのメリハリを激賞。馬体から燃費の向上を見抜き、「ジャパンCと同水準のラストスパート能力を維持できている」と話すと、「適性や傾向を無視してでも買いたくなる好馬体です」と締めくくった。田井の最終的な有馬記念の予想は、スポニチ競馬Webで木曜日に公開される。

【馬乗り達人塾　特別編】有馬記念　衰えてないディープボンド

　会心の的中は18年ブラストワンピース。◎▲△で3連単2万5340円をヒットした。だが、思い出の有馬記念を聞かれ、即答で答えるのは的中こそしていないが現地でレースを見届けた21年。場内は午前中からお祭りムード。レース前の熱気に興奮し、鳥肌が立った。当時3歳のエフフォーリアがV。連覇を狙って参戦したクロノジェネシスは3着に敗れたがラストランで立派な走り。引退式を近くで見て胸が熱くなった。夜の打ち上げは関東の先輩らと大盛り上がりだったが翌日、二日酔いでぐったり。一日中、頭が痛かったのは今となってはいい思い出だ。 今年、現時点で気になっている馬は3年連続の参戦となるディープボンド。21年は道中6番手から経済コースをうまく立ち回った。直線外に持ち出すと勝ち馬とびっしり馬体を併せての追い比べ。惜しくも2着に敗れたが負けて強し。適性は示した。昨年は大外8枠16番からスタート。終始外を回る展開で最後の直線、力尽きて8着。枠に泣いた。もう6歳。あまり成長は見込めないが春の天皇賞は2着と好走。まだ衰えてはいない。立ち回りひとつで出番はある。

【有馬記念】シャフリヤール　偉大な父ディープ“集大成イヤー”飾る

　パンサラッサの“1000万ドルの逃げ切り”と、ウシュバテソーロのドバイ制圧によって実証された国産ダート血統の国際競争力。キタサンブラック、サトノクラウン、ドゥラメンテの同世代サイヤーが分け合った牡馬クラシック。改めて父ドゥラメンテの早世が惜しまれたリバティアイランドの牝馬3冠達成。そして「世界王者の父」キタサンブラックの種付け料高騰。23年の競馬は血統面でも話題満載の一年だったが、私選10大ニュースのトップは何といってもディープインパクト産駒オーギュストロダンの英ダービー制覇。国内外合わせてわずか13頭の血統登録しかない最終世代から、最後の大傑作を送り出した“決定力”には心底驚嘆した。血統史的には後年、あらゆる意味で種牡馬ディープインパクトの集大成イヤーという位置づけになるように思う。

　“集大成イヤー”の有馬記念は3頭出し。中でも急転直下の参戦となったシャフリヤールは、臨戦過程と初の中山コースが不安視されるところだが、血統的にはむしろ人気落ちが吉と出そうだ。全兄アルアインは現役最終戦の19年有馬記念こそ11着に敗れたものの、皐月賞優勝、セントライト記念、オールカマー2着の中山巧者。皐月賞に加えて5歳時の大阪杯と、G1・2勝を単勝9番人気で挙げたこの兄は、ディープインパクト産駒屈指の穴メーカーでもあった。

　母のドバイマジェスティは2～5歳、通算34戦に及ぶ現役生活を単勝7番人気のBCフィリー＆メアスプリント制覇で締めくくった。全兄アルアインが示した打たれ強さと穴属性も、この母由来の特質だろう。同じ父の英ダービー馬オーギュストロダンに食い下がったBCターフは復活の予兆。3世代のダービー馬対決でさらにパフォーマンスを上げる可能性大だ。（サラブレッド血統センター）