2025年03月23日 阪神11R 第73回阪神大賞典
4歳上OP 指定 国際 別定 芝・3000m
天皇賞・春への注目の前哨戦

<2024年・阪神大賞典> 直線で後続を突き放し、勝利すしたテーオーロイヤル(左)(撮影・亀井 直樹)

実力派のステイヤーがそろう「第73回阪神大賞典」(G2)が23日、阪神芝3000メートルを舞台に行われる。
脂が乗った5歳牝馬ゴールデンスナップは年明けの万葉Sでオープン初勝利。道中6番手でリズム良く運び、長く脚を使って2馬身差で快勝した。デビュー14戦で一度も掲示板を外していない堅実派。昨年このレースは3勝クラスからの格上挑戦5着で、あれから力をつけた。レース創設後、過去72回で牝馬は93年タケノベルベット、15年デニムアンドルビーの2着が最高着順。13~15年このレース3連覇を飾ったゴールドシップとの父子制覇で牝馬初勝利なるか。重賞初制覇のチャンスを迎えた。
昨年宝塚記念の覇者ブローザホーンが始動する。昨秋は休み明けの京都大賞典11着からジャパンC12着、有馬記念12着と意外な敗戦。思ったように調子が上がってこなかったのか、馬場や展開もかみ合わず、この馬本来の走りが見られなかった。その後はひと息入れて今季初戦のここに向けて調整。昨年このレースが3着、続く天皇賞・春2着で長距離適性は高い。乗り込みを重ね、追うごとに動きが良化。当週のひと追いで力を出せる仕上がりに持っていけそうだ。
ショウナンラプンタは馬体の厚みが増し、気性面も成長。心身ともに進化を遂げている。昨年菊花賞が4着、今年初戦の日経新春杯2着と手堅く着順をまとめた。持久力があり、しまいの脚は確実。新コンビ武豊が巧みにエスコートする。ヴェローチェエラは大事に使われてきて昨夏から3連勝でオープン入り。前走日経新春杯は昇級戦ながら1番人気に支持され、4着に敗れたものの、この馬なりに脚は使った。長丁場は合いそうだ。
ワープスピードはオーストラリア遠征明けの前走ダイヤモンドSが4着。間隔が空いていた上、ハンデ58キロを背負っていた点を考慮すれば悲観する内容ではない。当然、叩いた上積みがあり、昨年このレース2着で舞台も合っている。サンライズアースは昨年ダービー4着の力走が光った。叩き2走目の前走早春S2着は前々でしぶとい走り。格上挑戦でも引けは取らない。